「1件あたりの単価を上げたい」と思ったことはありませんか
出勤しても本数が伸びない日、逆に本数は取れているのに手取りが思うように増えない日。どちらのときも効くのが、1件あたりの時間を長くしてもらう「ロング割」の告知です。
短いコースを何本も回すより、120分・180分のロングを1本取ってもらったほうが、移動や準備の手間が減り、体力の消耗も抑えられます。それでいて単価は上がる。だからこそ多くのキャスト・セラピストが「超ロング割」「ご新規様でも超ロング割で長めのお時間」といった告知でロング枠を狙っています。
ただ、割引の出し方を間違えると「安売りしている人」に見えてしまったり、ロングを入れたせいで後ろの予約とぶつかってしまったりします。この記事では、ロング割・超ロング割で客単価を上げる告知のコツと、長い枠を安全に守る予約管理を、数字とテンプレ付きでまとめます。
ロング割・超ロング割とは
ロング割とは、120分や180分といった長時間コースを、通常より割安な料金で提供する割引のことです。 90分を標準とすると、それを超える長さのコースが「ロング」と呼ばれ、そこにさらに大きめの割引を付けたものが「超ロング割」です。
似た割引と混同しやすいので、先に整理しておきます。
| 割引の種類 | 何に効く割引か | 主な狙い |
|---|---|---|
| ロング割・超ロング割 | 長時間コースの料金 | 1件あたりの客単価を上げる |
| サビタイ割(サービスタイム割引) | 特定の時間帯 | 空きが出やすい時間を埋める |
| 雨割・悪天候割引 | 当日の天候 | 客足が鈍る日の集客 |
| 早割・事前予約特典 | 早めの予約 | 当日フリー頼みをやめる |
ロング割は「時間帯」ではなく「コースの長さ」に付ける割引です。サビタイ割が空き枠を埋めて稼働率を上げるのに対し、ロング割は1件の単価を上げて手取りを増やすという違いがあります。時間帯で空きを埋めたいときの型は「サービスタイム割引の告知で空き時間を埋める方法」にまとめているので、あわせて使い分けてください。
なお、メンエス業界では「長割」という言葉が別の隠語として使われる場面もあります。誤解を避けたいときは、この記事のように 「ロング割」「超ロング割」「ロングコース割引」 と書いたほうが安全です。
なぜロング割が手取りアップに効くのか|数字で見る
「割引しているのに単価が上がる」という感覚が持ちにくいので、簡単なシミュレーションで見てみましょう。
例:60分1万円のキャストが、180分コースを組む場合
- 通常料金:60分1万円 → 180分なら単純計算で3万円
- 超ロング割:180分を 2万4,000円(6,000円引き)で提供
一見6,000円の値引きですが、比べるべきは「その3時間で普段いくら稼げるか」です。
- 60分を3本回す場合:1万円 × 3本 = 3万円(ただし満席が前提)
- ロング割1本の場合:2万4,000円(1本で確定)
満席で3本回れば通常のほうが高く見えます。ところが実際は、本と本の間の待機・移動・準備で30〜60分は空きやすく、3本すべてを埋めるのは簡単ではありません。空きが1本出て1万円が飛べば手取りは2万円まで落ち、ロング1本の2万4,000円を下回ります。
ロング割の本当のメリットは、料金そのものより次の3点です。
- 1本で長時間が確定するので、空き枠のリスクが消える
- 接客の合間の待機・準備が減り、体力を温存できる
- 長く一緒に過ごした相手はリピート(本指名)になりやすい
「ロングの本指」が育てば、割引していても長期的な売上はむしろ安定します。目先の値引き額ではなく、確定する時間と、その先のリピートで判断するのがロング割の考え方です。本指名を分散して安定させる考え方は「本指名さん卒業ロードマップ」も参考になります。
ロング割告知の3要素テンプレ
ロング割の告知は、次の3要素をそろえると予約に繋がりやすくなります。
- 対象と割引額(何分がいくらお得か) ── 数字を必ず明示する
- 理由づけ(なぜ今このお得を出すのか) ── 安売り感を消す一言
- 枠の限定(何枠・いつまで) ── 「早い者勝ち」を機能させる
この3要素を1投稿にまとめると、こうなります。
【本日ロング割🈹】
120分以上のコースを −5,000円でご案内できます✨
ゆっくりお話ししたい方、久しぶりの方にぴったりのお時間です。
本日ロング枠は残り2枠。気になる方はお早めにお声かけください🙏
理由づけ(「ゆっくりお話ししたい方向け」)と枠の限定(「残り2枠」)が入るだけで、値引きが「特別なオファー」に変わります。割引を単体で出さず、必ず理由と枠数をセットにするのがコツです。
シーン別・ロング割告知テンプレ集
① 新規のお客様向け(超ロング割)
初回でも長めのお時間を選んでもらいたいときの型です。観察でも「ご新規様なのに超ロング割で長めのお時間」という声があり、初回こそロングで自分を覚えてもらう狙いは有効です。
【ご新規様 超ロング割🎀】
はじめましての方限定で、150分コースを通常より −6,000円に。
初回はゆっくりお話ししながら、緊張がほぐれる時間を大切にしています。
「初めてでちょっと不安…」という方こそ、長めのお時間がおすすめです😊
② 本指名・リピーター向け
いつも来てくれる方に、次はロングで、と背中を押す型です。
【ロングご希望の方、取りやすくなってます🈳】
次回出勤はロング枠に余裕があります。
「今回はゆっくりしたい」というリピーターさま、
120分・180分のお時間、いつもより組みやすいのでぜひご相談ください🙏
③ 当日の空き枠を長く埋めたいとき
後ろにまとまった空きができたとき、細切れに埋めるより1本のロングで埋める型です。
【本日18時以降、ロング枠空いてます】
まとまったお時間が取れるので、本日限定でロング割ご用意しました。
150分 −5,000円/180分 −7,000円。
のんびり過ごしたい方、この機会にぜひ🌙
安売りに見せないための4つのルール
割引は出し方しだいでブランドを下げてしまいます。ロング割を「お得だけど品がある」に保つための4つのルールです。
- 常時割引にしない ── いつでも安いと通常料金で来てくれる人がいなくなります。「本日」「今週」「◯枠限定」で必ず区切る
- 割引額より"体験"を語る ── 「安いから」ではなく「ゆっくり過ごせるから」を主語にする
- 値引き幅を出しすぎない ── 半額のような極端な割引は「何かあるの?」と不安にさせます。1〜2割程度が上品
- 理由を添える ── 「新規様限定」「久しぶりの方へ」など、その人だけの特別に見せる
天候や当日を理由にした割引の見せ方は「雨割・悪天候割引の告知テンプレ」でも同じ考え方を解説しています。割引に頼らず特典で予約を取りたい場合は「事前予約したくなる特典の作り方」もあわせてどうぞ。
ロング枠は「予約管理」で守る
ロング割で見落としがちなのが、長い枠を取ったあとの管理です。180分の予約を入れたのに、その終わり時間を忘れて後ろに別の予約を入れてしまう。これは長時間コースならではのダブルブッキングです。
ロング枠を安全に運用するには、次の3点が要になります。
- 終わり時間まで含めて枠を「見える化」する ── 開始時刻だけ覚えていると、後ろに詰めすぎる
- 前後にゆとりを持たせる ── 長時間接客のあとは片付け・移動に時間がかかる
- 告知した割引枠の残数を正確に把握する ── 「残り2枠」と言った以上、埋まったら即締め切る
LINEやメモだけで管理していると、この「長い枠の終わり」と「残枠」の管理が頭の中だけになり、告知した枠数と実際がズレていきます。
P-Book なら、予約をタイムライン上のブロックとして配置できるので、180分のロング枠も"長い1本のブロック"として一目で見えます。 開始も終了もブロックで表示されるため、後ろの予約とぶつかりません。空き時間もそのまま見えるので、「ここにロングが1本入る」という判断が視覚的にできます。ダブルブッキングを防ぐ考え方は「姫予約とは?意味・メリット・バック率・管理方法を完全解説」でも詳しく触れています。
よくある質問(FAQ)
Q. ロング割はどのくらいの割引幅が適正ですか?
A. 通常料金の1〜2割程度が目安です。極端に安くすると「品質が下がったのでは」と不安を与えたり、通常料金のお客様が離れたりします。金額そのものより「まとまった時間が確定する」ことを価値として伝えましょう。
Q. 新規のお客様にいきなりロング割を出すのはアリですか?
A. アリです。初回こそ長めのお時間で自分をしっかり覚えてもらえるため、リピート(本指名)に繋がりやすくなります。「初めてで不安な方こそゆっくり」という文脈で出すと自然です。
Q. ロング割を出すと安売りキャストに見られませんか?
A. 常時割引にせず「本日限定」「◯枠限定」で区切り、割引額より"ゆっくり過ごせる体験"を主語にすれば、上品なオファーとして機能します。理由と枠数を必ずセットにするのがポイントです。
Q. ロング枠を入れると後ろの予約とぶつかりそうで怖いです。
A. 開始時刻だけでなく終了時刻まで見える形で枠を管理すれば防げます。P-Book のタイムラインなら長時間の予約も1本のブロックとして表示されるので、後ろの枠との重複が視覚的にわかります。
まとめ
- ロング割・超ロング割は「時間帯」ではなく「コースの長さ」に付ける割引で、客単価と手取りを上げるのに効く
- 目先の値引き額ではなく、確定する時間・体力の温存・リピートで判断する
- 告知は ①割引額 ②理由づけ ③枠の限定 の3要素をそろえる
- 常時割引にせず、割引額より"体験"を語れば安売りに見えない
- ロング枠はダブルブッキングが起きやすいので、終わり時間まで見える予約管理で守る
ロング割は「安くする」施策ではなく、「1本で長く確定させて、リピートを育てる」施策です。告知でロングを取れるようになったら、あとはその長い枠を重複なく守るだけ。P-Book のタイムラインなら、ロング枠も空き時間も一目でわかるので、割引告知から予約確定までがぐっと楽になります。
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