「今月もう一斉送信を使い切ってしまって、イベントの告知が出せない」——月末が近づくとこれが起きます。
オキニトークの一括送信は、キャスト1人あたり月5回が上限です。月に5回しか押せないボタンなのに、シフト更新も、イベント告知も、残枠のお知らせも、お礼も、全部そこから出そうとすると当然足りません。
この記事は、その5回を月内のどこに置くかの決め方をまとめたものです。「何通までなら嫌われないか」という頻度の話ではなく、有限の回数をどの用途に割り当てるかという枠取りの話をします。
結論|5回は「告知の回数」ではなく「枠を売る回数」として予約する
先に結論だけ書きます。
月初に5回ぶんの用途を決めて押さえておく。空いたら使う、ではなく、先に予約する。
一斉送信を使い切ってしまう人に共通しているのは、思いついた順に押していることです。シフトが出たから1回、イベントが決まったから1回、今日空いたから1回。この使い方だと、月の後半にいちばん売上が動く日が来たときに残っていません。
5回は多くありません。5回とも「送った後に予約が動くこと」だけに使います。 具体的には次の配分が基本形です。
| 回数 | 用途 | タイミングの目安 |
|---|---|---|
| 1回目 | 今月のシフト確定・まとまった出勤の告知 | 月初 |
| 2回目 | 月内最大のイベント/割引日の予告 | イベントの5〜7日前 |
| 3回目 | 同上の直前リマインド、または残枠の放出 | イベント前日〜当日朝 |
| 4回目 | 予備枠(急な出勤変更・長期休みの発生) | 発生時 |
| 5回目 | 月末ラストの駆け込み告知 | 月末3〜4日前 |
この形が絶対ではありません。大事なのは月初に決めて、決めたものを消化していくことです。以降で、なぜ配分が必要なのか、どう自分の月に合わせて組み替えるかを書きます。
前提|一斉送信(一括送信)の仕様を数字で押さえる
配分を考える前に、機能の制約を確認します。ここを曖昧にしたまま組むと、途中で計画が崩れます。
シティヘブンネットの姫デコには、オキニトークの一括送信機能があります(商品『自動オキニトーク』に含まれます)。仕様は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用条件 | 商品を購入し、店舗のマネージャー画面で設定されたキャストのみ |
| キャストの上限 | 1日1回・最大月5回まで |
| 店舗の上限 | 月25回・1日最大5人まで |
| 送信対象 | 自分をマイガール登録している かつ 相互フォローしているユーザー全員 |
| 対象の選択 | できない(相互状態のユーザー全員に送られる) |
| 届かない相手 | ブロック・予約NG・イエローカード付与中のユーザー |
| 送信タイミング | 5分間隔で実行されるため即時送信ではない |
| 文字数 | 500文字まで |
| 送信後の編集 | できない(店舗管理画面からの削除は可能) |
(出典:姫デコFAQ「オキニトークの一括送信機能を利用したい」、ヘブンnavi「[商品]『自動オキニトーク』」)
この表の中で、配分に直接効いてくるのは次の3つです。
① 店舗にも上限がある(月25回・1日最大5人)
見落とされがちですが、上限はキャスト個人だけにかかっているわけではありません。 店舗全体で月25回、しかも1日に送れるのは最大5人までです。
つまり、同じ店に一括送信を使えるキャストが6人以上いる場合、イベント前日のように全員が送りたい日には、誰かが送れません。 早い者勝ちになります。
ここから導かれる実務上の結論は1つです。「送りたい日」が読めているなら、その日は早い時間に押さえる。 とくに月内最大のイベント前日は競合します。当日の夜に思い出して押そうとすると、その日の枠が埋まっている可能性があります。
② 送る相手を選べない
これは頻度の問題ではなく、内容の問題です。相互状態のユーザー全員に同じ文面が届くので、「本指名さんだけに送りたい話」「まだ会っていない人向けの説明」を書き分けられません。
結果として、文面は誰が読んでも成立する内容に限られます。特定の1人に向けた話は一斉送信に乗せられません。個別に送ってください。
③ 即時ではない・編集できない
5分間隔で実行されるため、「あと10分で枠が空くから今すぐ流す」という使い方は成立しません。一斉送信は速報には向きません。
加えて送信後の編集ができないので、日付や時刻を間違えるとその1回が丸ごと無駄になります。5回のうち1回を誤送信で失うのは、配分上かなり痛いです。 送信前に日付と曜日を必ず突き合わせてください。日付を間違えたときの立て直し方は告知の日付を間違えたときのリカバリーにまとめています。
なぜ「使い切ってしまう」のか|原因は3つある
配分の話に入る前に、なぜ5回で足りなくなるのかを分解します。原因が違えば直し方も違います。
原因1:速報に使っている。 「今から2時間だけ空きました」を一斉送信で流している。前述のとおり即時送信ではないので効果が薄く、しかも1回を消費します。速報は投稿側でやってください。型はご案内状況の投稿テンプレにあります。
原因2:同じ情報を2回送っている。 シフトが出たとき、内容が確定していない段階で1回、確定後にもう1回。これで2回消えます。更新のタイミングを先に予告しておけば1回で済みます(後述)。
原因3:置き場所のない情報を全部ここに流している。 媒体の掲載フォーマットに入りきらない条件・注意書きを、一斉送信で補っている。これは現場で実際に起きていて、「公式のイベント欄には載せきれないので全体メッセージで送ります」という運用をしているキャストがいます。
3つ目は、機能の使い方の問題ではなく情報の置き場所の設計の問題です。あとで扱います。
5回の配分を決める5ステップ
Step 1:その月に「予約が動く日」を先に3つ書き出す
配分は告知したいことから決めません。予約が動く日から決めます。
- 媒体イベント・還元祭など、店舗側の割引がある日
- 自分のシフトが大きく動く日(連勤の初日、久しぶりの土日出勤、月末ラスト)
- 長期休み・出勤減の直前
この3つ以外は、基本的に投稿と写メ日記で足ります。一斉送信は「その日の枠を売り切りたい日」に寄せてください。
Step 2:1回目を月初の「シフト確定」に固定する
月初のシフト告知は、ほぼ毎月発生します。ここは固定枠として最初から1回ぶんを引いておきます。
このとき重要なのは、シフトが全部確定してから送ることです。確定前に送ると、変更のたびに送り直したくなって回数が溶けます。確定を待つあいだの空白は、「◯日にまとめて出します」の予告で埋めてください。予告の出し方は出勤更新は「いつ出すか」を先に伝えるにまとめています。
Step 3:2〜3回目をイベントの「前」と「直前」に置く
Step 1 で書き出した最大の日に、2回ぶんを割り当てます。
- 5〜7日前:予定を空けてもらうための告知。この時点では枠がまだ埋まっていないので、日程調整の余地がある
- 前日〜当日朝:残枠の提示。「あと2枠」「◯時〜が空いています」
1回にまとめたくなりますが、5〜7日前だけだと当日の残枠が売れず、前日だけだと予定を空けてもらえません。 役割が違うので分けます。
なお店舗の「1日最大5人」制限があるため、前日枠は競合します。 イベントが決まった時点で、いつ押すかを店舗側と共有しておくと確実です。
Step 4:4回目を予備として空けたまま月を始める
ここがいちばん守られません。4回目は用途を決めずに空けておきます。
急な出勤変更、店舗の臨時休業、体調不良での振り替え——月に1回はこの手のことが起きます。予備がないと、起きたときに「使い切っていて告知できない」状態になります。
月の20日を過ぎても予備が余っていたら、そこで初めて休眠客への声かけなどに転用してください。使い道は来なくなった本指名さんの掘り起こし方にあります。
Step 5:5回目は月末ラストに残す
月末の駆け込みは、1年を通していちばん読める需要です。ここは最後に必ず1回残しておきます。
ただし月末の告知は、翌月の予定を同じ文面に混ぜると効果が落ちます。「また来月がある」と受け取られて、今月の残り枠が売れなくなるためです。書き分けは月末ラスト出勤の駆け込み告知3要素にまとめています。
月のパターン別|配分の組み替え方
基本形は前述の5配分ですが、月によって変えます。
| 月のタイプ | 配分 | 考え方 |
|---|---|---|
| 平常月(大きなイベントなし) | 月初1・中旬1・月末1・予備2 | 3回に抑えて予備を厚くする。使わなかった回数は繰り越せないが、無理に使うと文面が薄くなり開封されなくなる |
| イベント月(還元祭・媒体イベント) | 月初1・イベント前2・月末1・予備1 | イベントに2回集中させる。予備は1回まで削る |
| 出勤が減る月(休み・遠征) | 月初1・出勤日の直前2・予備1・ラスト1 | 出勤日が少ないぶん、1日ごとの枠を売り切る必要がある |
| イベントが複数走る月 | 月初1・イベントA1・イベントB1・月末1・予備1 | 1回の文面に複数イベントを詰めない。期間限定イベントが複数同時に走る月の整理術を先に読んで、告知を分ける |
平常月に5回使い切る必要はありません。 上限は「使っていい回数」であって「使うべき回数」ではありません。用件がない回を無理に埋めると、次に本当に届けたい1通の開封率が下がります。
どれくらいの頻度から嫌がられるのかという別の論点は、オキニトークの連投はどこからうざいのかで扱っています。この記事は回数の配分だけを扱います。
「掲載枠に入らない情報」を一斉送信に置かない
現場でよく起きているのがこれです。媒体のイベント欄に書ききれない条件や注意書きを、一斉送信で補う運用。
気持ちは分かりますが、一斉送信は流れて消えるチャネルです。 送った瞬間しか見られず、あとから探せません。しかも相互フォローしていない人には届かないので、新規のお客様には存在しないのと同じです。
置き場所を分けてください。
| 情報の種類 | 置く場所 | 理由 |
|---|---|---|
| いつでも参照される情報(料金条件・注意事項・出勤予定) | プロフィール・写メ日記・出勤予定をまとめたURL | あとから探せる必要がある |
| その瞬間だけ意味がある情報(残枠・当日の空き) | 投稿(ご案内状況の投稿テンプレ) | 流れて構わない。速報性が要る |
| 行動を起こしてほしい情報(この日に予約してほしい) | 一斉送信 | プッシュで届く。月5回はここに使う |
一斉送信で送るべきなのは3行目だけです。1行目を一斉送信に置くと、送った直後に消え、しかも同じ質問がDMで何度も来ます。
「◯日◯時に送ります」の予告が必要になる理由
情報量が多くて一斉送信に収まらないとき、「詳細は◯月◯日 朝7時に全体メッセージで送ります」と予告する運用をしている人がいます。
これは正しい対処です。一斉送信は即時ではなく、開いてもらえるとは限らないため、届く時刻を先に伝えておくと読まれる確率が上がります。 ただし予告そのものに1回使うと、2回消費します。
予告を出すなら、一斉送信ではなく投稿や写メ日記で出してください。予告は全員に届く必要がなく、見ている人だけに伝われば十分だからです。
文面の型|500文字をどう使うか
一斉送信は500文字まで入ります。全部使う必要はありませんが、入れる要素は決まっています。
- 誰宛てか(「いつもありがとうございます」程度。名前は入れられません)
- いつの話か(日付+曜日。時刻まで)
- 何が起きるか(イベント名・割引内容・残枠数)
- どうしてほしいか(1つだけ。予約の依頼)
- どこから予約するか(経路を1つに絞る)
5番目を書き忘れる人が多いです。「予約お待ちしています」で終わると、受け取った人は経路を自分で決めることになります。 ネット予約なのか、店舗への電話なのか、このトークへの返信なのかを明示してください。
やってはいけないのは次の2つです。
- 外部の連絡先へ誘導する文面を一斉に流す。 姫デコFAQには「オキニトーク上で特定の相手に対する誘導・勧誘に当たる投稿は規制の対象となります」との記載があります。連絡先交換は一斉送信ではなく個別に進めてください。手順はオキニトークからLINE・連絡先交換に繋げる導線の作り方にあります
- 返信を期待する文面にする。 全員に届いているので、返信が来ても誰から来たのか文脈が分かりません。一斉送信は「送って終わり」の設計にして、会話の再開は個別でやってください。止まった会話の戻し方はオキニトークの返信が途切れた相手の立て直し方にまとめています
一括送信を使えない場合はどうするか
一括送信は商品です。購入していない、または店舗が設定していない場合は使えません。その場合の代替は次のとおりです。
| 代わりにやること | 何を諦めるか |
|---|---|
| 写メ日記+投稿で告知し、反応があった人にだけ個別で送る | 全員へのプッシュ通知は諦める。ただし個別送信のほうが返信率は高い |
| 店舗のマネージャーに一括送信を依頼する | 文面の自由度。店舗枠(月25回)を消費する |
| 商品の導入を店舗に相談する | 費用。まずは店舗スタッフに確認 |
なお一括送信が使えなくても、個別のオキニトークに回数制限はありません。 全員に一度に届かないだけです。相手が20人程度なら、手で送ったほうが文面を変えられるぶん効果が高い場合もあります。
届いたトークを見落とさない設定はオキニトーク通知を見逃さない設定と運用にまとめています。
「いつ何回使ったか」をどこに記録するか
配分を決めても、残り回数が分からなければ守れません。 ここが実務でいちばん崩れるところです。
姫デコの画面で残り回数は確認できますが、「今月あと何回か」だけが分かっても足りません。必要なのは次の3つです。
- 何回目を、いつ、何の用途で使ったか
- 残りを、月内のどの日に使う予定か
- 送った結果、その日の枠が埋まったか
3つ目を残していないと、翌月の配分が感覚のままになります。「イベント前日に送った回は埋まった」「月中の何となく送った回は動かなかった」が分かって初めて、次の月に配分を変えられます。
P-Book では、予約とシフトをタイムラインで並べて管理できます。どの日に枠が残っているかが一目で分かるので、「次の一斉送信をどの日に当てるか」を埋まり具合から決められます。 送ったあとにその日の枠が実際に埋まったかも、同じ画面で確認できます。
告知のたびにカレンダーとメモ帳を往復していると、残り回数の管理までは手が回りません。枠の状況と告知の記録が同じ場所にあることが、配分を続けられる条件です。
効果は「開封率」ではなく2つの数で測る
一斉送信の開封率は分かりません。測れないものを目標にすると続かないので、次の2つで見てください。
- 送った日の枠が埋まったか(送信日ごとに埋まった枠数を記録する)
- 月末に予備が残っていたか(0回だった月は配分が足りていない)
1つ目が動いていない回は、翌月から用途を変えます。2つ目が毎月0なら、月初の配分で予備を2回に増やしてください。
「返信が何件来たか」は指標に向きません。前述のとおり一斉送信は返信を期待する設計ではないためです。
よくある質問(FAQ)
Q. 月5回のカウントは月初にリセットされますか。
A. 姫デコFAQには1日単位の送信回数が0時にリセットされることは明記されていますが、月あたりのカウントがいつ戻るかまでは書かれていません。月初にリセットされる前提で組まず、実際の残り回数を姫デコの画面で確認してから配分してください。 不明な場合は店舗スタッフに確認するのが確実です。
Q. 使わなかった回数は翌月に繰り越せますか。
A. 繰り越しの記載はありません。繰り越せない前提で組んでください。ただし繰り越せないからといって月末に無理やり使う必要はありません。 用件のない1通は、次に本当に届けたい通知の開封率を下げます。
Q. 店舗の「1日最大5人」に引っかかったかどうかは分かりますか。
A. 送信画面で上限に達している旨が表示される場合があります。イベント前日など複数のキャストが送りたい日は、送る予定を事前に店舗と共有しておくのが確実です。 当日の夜に押そうとして埋まっていると、その日の告知ができません。
Q. 一斉送信とDM・LINEを両方使っている場合、どう使い分ければいいですか。
A. 一斉送信は「まだ個別の連絡先を交換していない相手」への唯一のプッシュ手段です。 連絡先を交換済みの相手にはそちらで送れるので、一斉送信の5回は未交換の相手に届けたい内容へ優先的に割り当ててください。両方に同じ内容が届く重複は、実務上あまり問題になりません。
Q. 送る文面を毎月考えるのが大変です。
A. 用途を5つに固定してあるので、文面も用途ごとにテンプレートを持っておけば毎月ゼロから考える必要はありません。 変わるのは日付・イベント名・残枠数の3つだけです。シフト告知の型は週間シフト告知の正しい出し方、早出しの型は来週・再来週シフトの早出し告知フォーマットにあります。
Q. 誤って送信してしまいました。取り消せますか。
A. 送信後の内容の編集はできませんが、店舗管理画面からの削除は可能とFAQに記載があります。まず店舗スタッフに連絡してください。ただし削除できても消費した回数が戻るかどうかは別です。 送信前に日付と曜日を確認する習慣をつけるのが最善です。
まとめ
- 一括送信はキャスト1人あたり1日1回・月5回が上限。商品を購入し店舗が設定したキャストのみ使える
- 店舗にも月25回・1日最大5人の上限がある。 イベント前日は競合するので、押す日を事前に店舗と共有する
- 5回は思いついた順に押さない。月初に用途を決めて予約する
- 基本配分は「月初のシフト確定1・イベント前2・予備1・月末ラスト1」
- 予備の1回を最後まで空けておく。 急な変更は月に1回は起きる
- 速報に使わない。 5分間隔で実行されるため即時送信ではない
- 送る相手は選べない。 誰が読んでも成立する内容だけを乗せ、個別の話は個別で送る
- 参照され続ける情報を一斉送信に置かない。 流れて消えるので同じ質問がDMで繰り返される
- 文面には予約経路を1つだけ明示する。「お待ちしています」で終わらせない
- 平常月に5回使い切る必要はない。用件のない1通は次の1通の開封率を下げる
- 効果は開封率ではなく、送った日の枠が埋まったかと月末に予備が残ったかで測る
月5回という制限は、一見きつく感じます。ただ、送れる回数が無限だったとしても、読んでもらえる回数は無限ではありません。 上限があるおかげで「この1回で何を売るか」を考えることになり、結果として1通あたりの密度が上がります。
制限を前提に配分を決めておけば、月末に「使い切ってしまった」と焦ることはなくなります。
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