「この予約、本指名だっけ?フリーだっけ?」が分からなくなっていませんか
予約が増えてくると、「このお客様は前にも来てくれた本指名さん?それとも今回が初めての初回指名?」が、だんだん曖昧になってきます。指名種別ごとにお給料の歩合も変わるのに、ざっくり「指名」とまとめて記憶していて、月末に自分の本指名率が分からない——そんな状態になっていませんか。
本指名・初回指名・フリーは、お客様にとっては「どう指名するか」の選択肢ですが、キャストにとっては 自分の売上の質を測る一番大事な指標 です。同じ1本の予約でも、フリーと本指名では意味がまったく違います。
この記事では、本指名・初回指名・フリーの違いをキャスト側の視点で整理したうえで、種別ごとにどう管理し、どうやってフリーや初回指名を本指名へ育てていくかまで解説します。
本指名・初回指名・フリーの違い
まず、3つの指名種別を整理します。お店によって呼び方や細かい定義は変わりますが、基本的な区別は次のとおりです。
| 指名種別 | お客様の状態 | きっかけ | 指名料の傾向 |
|---|---|---|---|
| フリー | キャストを指定しない | お店側の割り当て | なし(基本料金のみ) |
| 初回指名(ネット指名) | あなたを初めて指名する新規 | プロフィール・写メ日記・SNS | あり(本指名より低めのことも) |
| 本指名 | 過去に会ったことがあるリピーター | 前回の接客・関係性 | あり(最も高めの設定が多い) |
フリーとは
フリーとは、お客様がキャストを指定せず、お店側に割り当ててもらう利用方法のことです。お客様にとっては指名料がかからず手軽ですが、キャスト側からすると「自分を選んで来てくれたわけではない」お客様です。だからこそ、フリーで入ったお客様にいかに気に入ってもらい、次に指名へつなげるかが腕の見せどころになります。
初回指名(ネット指名)とは
初回指名とは、お客様があなたを初めて指名することです。お店のホームページや写メ日記、SNSを見て「この人がいい」と選んでくれるケースが多く、ネット経由のものは「ネット指名」とも呼ばれます。新規のお客様との最初の接点であり、本指名やリピーターの母数になる入口です。
初回指名を増やす具体的な方法は「ネット指名を増やす方法|SNS・写メ日記から指名に繋げる顧客導線の作り方」で詳しく解説しています。
本指名とは
本指名とは、過去に会ったことのあるお客様が、もう一度あなたを選んで指名することです。前回の接客に満足し、関係性ができているリピーターからの指名で、指名料も最も高く設定されることが多いです。本指名が多いほど売上は安定し、フリーや初回指名の波に左右されにくくなります。
なぜ「指名種別の管理」が大事なのか
指名種別を区別して管理しておくと、感覚ではなく数字で自分の状態が見えるようになります。
1. 売上の「質」が分かる
同じ10本の予約でも、フリー8本・本指名2本と、フリー2本・本指名8本では、来月以降の安定感がまったく違います。本指名が多いほど、お店のフリー割り当てや新規流入が減っても売上が崩れにくくなります。本指名の本数と割合を把握しているかどうかが、長く稼ぎ続けられるかの分かれ目です。
2. どこを伸ばせばいいか分かる
「初回指名は来るのに本指名に変わらない」なら接客や次回フォローに課題があり、「そもそも初回指名が少ない」なら写メ日記やプロフィールの見せ方に課題があります。種別ごとに数字を分けて見るからこそ、打つべき手が具体的に決まります。
3. 歩合の計算ミスを防げる
指名種別ごとに歩合が違うお店では、種別を取り違えると自分の売上計算もずれます。「本指名のはずがフリー扱いになっていた」といった取りこぼしに気づくためにも、自分の手元で種別を記録しておくことが大切です。
指名種別ごとの管理ポイント
種別ごとに、やるべきことは変わります。
フリーで来たお客様
フリーのお客様は「たまたま当たった」状態なので、ここで印象を残せるかが勝負です。
- 名前や雰囲気、会話の内容を覚えておく
- 「次はぜひ指名で」と自然に伝える
- 来店後に記録を残し、次に予約が来たとき思い出せるようにする
フリーを一度きりで終わらせず、初回指名・本指名の入口として扱うのがポイントです。
初回指名のお客様
初回指名は「あなたを選んで来てくれた」一歩進んだお客様です。
- なぜ選んでくれたのか(写メ日記?プロフィールのどこ?)を会話から探る
- 好み・苦手なこと・会話の内容を記録する
- 次回につながる一言を残す
ここで記録を残せるかどうかが、本指名に育つかの分岐点になります。
本指名のお客様
本指名は売上の土台です。失わない工夫が何より大事になります。
- 前回の会話や好みを覚えていて、「覚えていてくれた」と感じてもらう
- 出勤予定をこまめに伝え、予約しやすい状態を保つ
- 特定の1人に依存しすぎず、複数の本指名さんを育てる
本指名そのものを増やす具体的な手順は、この記事の後半「本指名を増やす5つの方法」でまとめて解説します。1人の本指名様に売上が偏らないよう3〜5人体制を作る流れは「本指名さん卒業ロードマップ|数人体制で売上を安定させる顧客育成術」もあわせてどうぞ。メンエスのようにフリー客の比率が高く、本指名がつきにくい業態での進め方は「メンエスの本指名の増やし方と本指卒業」にまとめています。
フリー・初回指名を「本指名」に育てる顧客導線
指名種別の管理は、区別して記録するだけが目的ではありません。フリーや初回指名のお客様を本指名に育てて、初めて売上が安定します。
そのための流れを整理すると、次のようになります。
Step 1:フリー・初回指名で来てもらう
写メ日記・SNS・プロフィールで見つけてもらい、まず一度会ってもらいます。
Step 2:接客で印象を残す
覚えてもらえる一言や、次につながる会話を意識します。
Step 3:お客様の情報を記録する
名前・好み・会話の内容・どの種別で来たかを記録します。次に予約が来たとき「覚えていてくれた」と感じてもらえることが、本指名への一番の近道です。
Step 4:次の予約につなげる
出勤予定の告知や丁寧な連絡で、「また予約しよう」と思える状態を保ちます。
この導線で見落とされがちなのが Step 3の「記録」 です。お客様が増えるほど、誰がどの種別で、何が好きだったか覚えきれなくなります。記録がないと、フリーや初回指名のお客様が「その場限り」で終わり、本指名に育ちません。
お客様情報の記録をデジタルで残す方法は「お客様ノートをデジタル化するメリットと方法」もあわせてどうぞ。
本指名を増やす5つの方法
指名種別を管理できたら、次は本指名そのものを増やす段階です。本指名が伸び悩む理由は技術の問題だけではなく、たいてい次のどれかに当てはまります。
- 初回接客で「もう一度会いたい」と思ってもらう要素が少なかった
- 前回来てくれたお客様のことをうまく思い出せていない
- 次回のお誘いのタイミングを逃している
- 来店と来店の間に接点をまったく持てていない
つまり本指名は、才能ではなくお客様一人ひとりを覚えて関係を育てる仕組みで作れる部分が大きいということです。
1. 初回接客で「覚えてもらう」工夫をする
初回のお客様は、まだあなたのことをよく知りません。短い時間のなかで印象を残す必要があります。
- お客様の名前を会話の中で自然に呼ぶ
- 好みや仕事の話など、会話の内容をあとでメモに残す
- 帰り際に「またお話したいです」と一言添える
次回来店時に「前回〇〇の話、してましたよね」と触れるだけで、お客様は「覚えてくれている」と感じます。これが本指名につながる大きな一歩です。
2. 顧客情報を記録して、次回に活かす
記録しておきたいのは次のような情報です。
- 前回の来店日・来店時間
- 話した内容・好きな話題
- 苦手なこと・避けてほしいこと
- 記念日や節目の予定
お客様が5人、10人と増えてくると、紙のメモだけでは管理が難しくなります。一人ひとりの情報をデジタルで残しておけば、次回のお誘いや接客時の話題作りがぐっと楽になります。
3. タイミングよく連絡する
「また来てくださいね」とだけ伝えても、お客様は動きにくいものです。動きやすい理由を作ることが大切です。
- 出勤スケジュールが確定したタイミングで個別に連絡する
- 「〇日の△時、空いてます。よかったら」と具体的な日時で提案する
- 誕生日や記念日の少し前にさりげなく声をかける
雑な一斉配信ではなく、一人ひとりに合わせた連絡が本指名を呼びます。お見送り前にその場で次を決めてしまう方法は「次回予約の取り方|キャストがお見送り前に次を決める5つのコツ」で詳しく解説しています。
4. お客様ごとに「特別感」を演出する
人は「自分だけに特別扱いされている」と感じたときに、強い愛着を持ちます。派手な演出は必要ありません。
- 前回話した内容に触れる
- お客様の好みに合わせた接客内容を用意する
- 写メ日記やSNSで、特定の話題をさりげなく投稿する(あの人が見たら気づくような話題)
誕生日や初来店記念日を使って特別感を作る具体的な進め方は「お客様の誕生日・記念日フォローで本指名を育てる方法」にまとめています。
5. SNS・LINEで接点を保ち続ける
来店と来店の間の時間にも接点があると、忘れられません。
- 出勤予定を定期的に発信する
- 日常の投稿で親近感を持ってもらう
- 特別なイベントや空き枠を先にこっそり伝える
ここでも雑な一斉送信は逆効果です。「誰に何を伝えるか」を分けて考えると、信頼につながります。
なお、姫予約そのものを増やすコツは「姫予約を増やす7つのコツ|姫予約が多いキャストに共通すること」で解説しています。
指名種別が増えるほど「予約管理」が複雑になる
指名種別を意識して管理しようとすると、新しい悩みが出てきます。
- 予約希望がLINEやSNSのDMに散らばり、誰が本指名で誰が初回か分からなくなる
- フリーや初回指名のお客様の情報をメモし忘れ、次に来たとき思い出せない
- 予約が増えてシフトへの当てはめが複雑になり、重複が怖い
種別ごとに丁寧に育てようとするほど、予約と顧客情報の管理は重くなります。ここでつまずくと、「お客様は来るのに本指名が増えない」「自分の本指名率が分からない」という状態に陥ってしまいます。
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まとめ
本指名・初回指名・フリーの違いと管理を整理します。
- フリーは「指定なし」、初回指名は「初めての指名(ネット指名含む)」、本指名は「リピーターからの指名」。指名種別ごとに料金も意味も変わる
- 指名種別を区別して管理すると、売上の質・伸ばすべきポイント・歩合の計算が正しく見える
- フリーと初回指名は本指名の入口。接客で印象を残し、記録を残して次の予約につなげる
- お客様が増えるほど種別と顧客情報の管理は重くなる。記録の仕組みづくりが本指名化のカギ
指名種別の違いを知ることはスタート地点です。大事なのは、それを区別して管理し、フリーや初回指名のお客様を本指名へ育てていくこと。その仕組みがあって初めて、売上は安定していきます。
姫予約そのものの仕組みやメリットを知りたい方は「姫予約とは?仕組み・メリット・始め方をわかりやすく解説」もあわせてどうぞ。
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