結論|2台持ちはそのままでいい。予約の「正本」を1台に決める
お客様との連絡用に仕事用のスマホを持ち、プライベートは私用のスマホ。この2台持ちは、店バレや身バレを防ぐうえで理にかなった形です。
ただ、2台持ちを続けているうちに、こんな状態になっていないでしょうか。
- お客様とのやりとりは仕事用スマホのLINEやDMでしている
- 決まった予約は、ふだん手に持っている私用スマホのカレンダーにメモしている
- 美容院や友達との約束も、同じ私用スマホのカレンダーに入っている
この状態では、予約1件の「受けた場所」と「書いた場所」が別の端末に分かれています。 空き時間を確かめるには2台を見比べるしかなく、どちらか一方に書き忘れると、重複や書き漏れが起きます。
この記事の答えは、次の3つです。
- 予約の正本(ここに書いてあることが正しい、という1か所)を、どちらか1台に決める。 基本は仕事用スマホです
- もう1台では予約を書かない。 私用スマホに予約を写すのをやめます
- 私用の予定は、中身を書かずに「埋まっている時間」だけを正本に入れる。 写す向きは「私用 → 仕事用」の一方向だけにします
2台持ちをやめる必要はありません。やめるのは、予約を2台に分けて書くことです。
この記事が扱う範囲
「予約が2か所に分かれる」話には、ほかにも記事があります。何と何が分かれているかで、読む記事を選んでください。
| 分かれているもの | 扱う記事 |
|---|---|
| 仕事用スマホと私用スマホ(端末と端末) | この記事 |
| お店の予約システムと自分の予約表(店と自分) | 店の予約システムと自分の予約表の二重管理をやめる |
| LINE・X・電話など、予約の窓口(連絡手段と連絡手段) | 予約DMが埋もれて見逃す問題の解決法 |
| 仕事用の連絡先・サブ垢をこれから作りたい | 姫予約の連絡先交換、店バレを防ぐ運用 |
| 機種変更や紛失で、仕事用スマホの中身を失いたくない | スマホの機種変更・紛失でお客様を失わない引き継ぎ手順 |
この記事は、2台持ちはすでにしていて、予約の置き場所が2台にまたがってしまった人向けです。端末の機種ごとの設定方法には触れません。
2台持ちで予約が割れる、よくある4つの形
1. 連絡は仕事用、予定は私用
いちばん多いのがこの形です。仕事用スマホには連絡用のアプリしか入れておらず、カレンダーはいつもの私用スマホで使っている。予約が決まるたびに、仕事用で読んだ内容を、私用のカレンダーに手で書き写しています。
書き写す作業が毎回あるので、忙しい日ほど「あとで書こう」が溜まります。
2. 予約は仕事用のトークの中にしかない
カレンダーには何も書かず、予約の情報は仕事用スマホのトーク履歴にだけ残っている形です。一方、私用の予定は私用スマホのカレンダーに入っている。
この場合、ある日の空き時間を知るには、仕事用のトークをさかのぼり、私用のカレンダーも開くことになります。
3. 返事待ちの予約が、仕事用のトークにだけ残っている
「金曜の19時はどうですか?」と送って、まだ返事が来ていない。こうした未確定の予約は、どこにも書かれずに仕事用スマホのトークにだけ残りがちです。
その間に私用スマホで「金曜19時から友達とごはん」を入れてしまうと、あとでお客様から「金曜19時でお願いします」と返事が来たときに初めて重なりに気づきます。
4. 仕事用スマホを見ていない時間に、予約の連絡が溜まる
私用スマホのほうが手に持っている時間が長い人は多いはずです。仕事用スマホはカバンの中、という時間に予約の連絡が来ていて、気づいたときには返事が遅れている。
これは連絡の見落としの問題ですが、予約の正本が私用スマホにあると、仕事用を開く理由がさらに減るので起きやすくなります。
割れたままだと起きること
私用の予定と予約が重なる
一番わかりやすい損失です。私用スマホにしか入っていない美容院や通院、友達との約束と、仕事用スマホで受けた予約が同じ時間に入ります。どちらかを動かすことになり、お客様の予約を動かせば、そのお客様の次回の予約にも響きます。
予約同士の重複を防ぐ方法そのものは、姫予約のダブルブッキングを防ぐ方法で扱っています。2台持ちの場合は、そこに**「私用の予定との重複」**が加わります。
返信した内容と、書いた内容が食い違う
仕事用スマホで「19時〜21時」と返したのに、私用のカレンダーには「19時〜」とだけ書いている。お客様と時間を変更したのに、カレンダーは古いまま。書き写すたびに、ずれが入る余地があります。
仕事の予定が、私用スマホから見えてしまう
2台持ちの目的は、仕事とプライベートを分けることだったはずです。ところが、予約を私用スマホのカレンダーに書いていると、分けたはずの仕事の情報が、私用スマホに戻ってきます。
- 家族や恋人と共有しているカレンダーに、予約が入ってしまう
- ロック画面の通知やウィジェットに、お客様の名前や予定が表示される
- 人にスマホを見せたときに、カレンダーの中身が目に入る
カレンダーを私用と仕事用で分けていない場合のリスクは、Googleカレンダーで予約を管理していた人の移行手順でも触れています。
正本はどちらの端末にするか
予約の正本を1台に決めるとき、基本は仕事用スマホです。
| 比べるところ | 仕事用スマホを正本にする | 私用スマホを正本にする |
|---|---|---|
| 連絡と予約の場所 | 同じ端末で完結する。書き写しがいらない | 毎回、仕事用から私用へ書き写す |
| 仕事の情報の行き先 | 仕事用スマホの中に収まる | 私用スマホに仕事の情報が入る |
| 私用の予定 | 「埋まっている時間」だけを写す必要がある | もともと入っている |
| 仕事をやめるとき | 仕事用スマホと一緒に閉じられる | 私用スマホに記録が残り続ける |
私用スマホを正本にすると、私用の予定を写す手間はなくなりますが、予約のたびに書き写しが発生し、仕事の情報が私用スマホに入るという、2台持ちにした理由と反対の状態になります。そのため、この記事では仕事用スマホを正本にする手順で説明します。
仕事をやめるときに連絡の経路を閉じられるかどうかは、引退を決めたキャストの告知と残り期間の枠の売り方でも扱っています。
予約の正本を仕事用スマホに寄せる5ステップ
Step 1|今後2週間の予約を、2台から全部書き出す
まず、いまどこに何があるかを洗い出します。
- 仕事用スマホのトークをさかのぼって、今後2週間の確定した予約を書き出す
- 同じく、返事待ち・確認待ちの予約も書き出す(「金曜19時どうですか?」と送ったまま、など)
- 私用スマホのカレンダーに書いてある予約も書き出し、上の2つと突き合わせる
突き合わせて食い違いが見つかったら、その予約はお客様とのトークの内容を正しいものとして扱います。
Step 2|正本の置き場所を、仕事用スマホの中に1つ決める
仕事用スマホの中で、予約を書く場所を1つ決めます。カレンダーアプリでも、予約管理のアプリでも構いません。大事なのは「1つ」に決めることです。 仕事用スマホの中でも、メモ帳とカレンダーに分けて書くと、同じことが端末の中で起きます。
Step 1 で書き出した確定・返事待ちの予約を、ここに全部入れます。返事待ちは「仮」などと分かるように書いておきます。
Step 3|私用の予定は、中身を書かずに「埋まっている時間」だけ入れる
ここがこの記事でいちばん大事なところです。
私用の予定は、正本に時間だけ入れます。中身は書きません。
| 私用スマホに入っている予定 | 正本(仕事用)に入れる書き方 |
|---|---|
| 24日(土)13:00〜15:00 友達とランチ | 24日(土)13:00〜15:30 × |
| 22日(木)18:30 歯医者 | 22日(木)18:00〜19:30 × |
| 毎週月曜 夕方 習いごと | 月曜 17:00〜20:00 ×(毎週) |
ポイントは2つです。
- 中身を書かない。 「×」や「予定あり」だけにします。仕事用スマホに私生活の情報を持ち込まないためです
- 前後の移動時間も含めて埋める。 予定の時間ちょうどではなく、行って帰ってくるまでを「×」にします。予約を受けるときに見るのは、予定の時間ではなく「予約を入れられない時間」だからです
写す向きは**「私用 → 仕事用」の一方向だけ**です。仕事用の予約を私用スマホに写すことはしません。
Step 4|私用スマホのカレンダーから、予約を消す
Step 2・3 が終わったら、私用スマホのカレンダーに書いてあった予約は消すか、非表示にします。過去の記録として残したい場合は、仕事用の正本のほうに残します。
私用スマホに予約が残っていると、「どっちが新しいんだっけ」が必ず起きます。 正本以外に予約が残っていない状態にするのが、このステップの目的です。
Step 5|「予約の話をしたら、その場で正本に書く」を決まりにする
最後に、日々のルールを1つだけ決めます。
- 予約が決まった・変わった・キャンセルになったら、そのトークを閉じる前に仕事用スマホの正本を直す
- 返事待ちの予約も、送った時点で「仮」として正本に入れる
- 私用の予定が入ったら、その日のうちに仕事用スマホの正本に「×」を入れる
仕事用スマホで受けて、仕事用スマホで書く。 端末をまたがない限り、書き写しのずれは起きません。
具体例|週10件の予約を2台で回している場合
週に10件ほど予約を受け、私用の予定が週に3件あるとします(数字は説明のための例です)。
| 正本が決まっていない(今の状態) | 正本を仕事用スマホに決めた後 | |
|---|---|---|
| 予約が決まったときの作業 | 仕事用で返信 → 私用のカレンダーに書き写す | 仕事用で返信 → 同じ端末の正本に書く |
| 1週間で端末をまたぐ回数 | 予約10件ぶん(変更があればさらに増える) | 私用の予定3件ぶん |
| 空き時間を確かめるとき | 仕事用のトークと私用のカレンダーを両方見る | 仕事用の正本だけを見る |
| 返事待ちの予約 | 仕事用のトークの中にだけある | 正本に「仮」で入っている |
| 私用スマホに残る仕事の情報 | 予約10件ぶんの日時と名前 | なし |
端末をまたぐ回数が10回から3回に減るだけでなく、またぐ向きが「私用 → 仕事用」の一方向になります。 私用の予定は予約ほど頻繁に変わらないので、書き写しのずれが入る場面そのものが少なくなります。
仕事用スマホを持っていないときの返し方
正本を仕事用スマホに寄せると、「仕事用スマホが手元にないときに予約の相談が来たらどうするか」が気になります。
答えは、正本を見られないときは、その場で予約を確定しないことです。私用スマホの記憶やカレンダーを頼りに即答すると、正本との食い違いが生まれます。
たとえば、こう返します。
ご連絡ありがとうございます。
予定を確認して、今日の21時までにお返事しますね。
返事の時刻を書いておけば、お客様は待つ理由が分かります。返信できない時間をあらかじめお知らせしておく方法は、移動中・運転中で返信できない時間の告知術にまとめてあります。
なお、私用スマホに仕事用のLINEやSNSのアカウントでログインして返信するのはおすすめしません。2台に分けた意味がなくなり、私用スマホに仕事の連絡が残ります。
通知と画面に出る情報も、仕事用スマホの中で閉じる
正本を仕事用スマホに寄せたら、仕事用スマホの通知にも目を向けます。
- 通知のプレビューに、お客様の名前やメッセージの中身を出さない設定にしておく
- 人前で仕事用スマホを出す場面(同伴・送り・店内など)では通知を切る
- 仕事用スマホのロック画面やウィジェットに、予約の一覧を出さない
設定の名前や場所は機種やOSのバージョンによって違うので、ご自身の端末で確認してください。通知と店バレの関係は、姫予約の連絡先交換、店バレを防ぐ運用でくわしく扱っています。
やりがちな失敗5つ
1. 「念のため」私用スマホにも予約を書く
正本が2つになります。どちらかを直し忘れた時点で、どちらが正しいのか分からなくなります。予約は正本1か所だけに書きます。
2. 私用の予定を、中身ごと仕事用に写す
「24日 13時 ◯◯ちゃんとランチ@渋谷」のように写すと、仕事用スマホに私生活の情報が入ります。仕事用スマホを人に見られたときや、機種変更で中身を移すときに困ります。写すのは「×」と時間だけです。
3. 返事待ちの予約を、正本に入れない
確定してから書けばいい、と思っていると、返事待ちの間に別の予約や私用の予定を入れてしまいます。送った時点で「仮」として入れておきます。
4. 移動時間を入れずに「×」を書く
予定の時間だけを埋めると、その前後ぎりぎりに予約が入ります。家を出る時間から帰ってくる時間までを埋めます。
5. 仕事用スマホの中で、また置き場所を増やす
「予約はカレンダー、お客様のことはメモ帳、返事待ちはスクリーンショット」と分けていくと、端末の中で同じ割れ方が起きます。予約とお客様のメモは、できるだけ同じ場所にまとめます。
2台持ちをやめるべきか
予約が割れる原因は、2台持ちそのものではなく、予約の書き場所が2台にまたがっていることです。正本を1台に決めれば、2台持ちのまま問題は解消します。
2台持ちには、仕事とプライベートの連絡先が物理的に分かれるという大きな利点があります。予約管理の都合だけで1台に戻す必要はありません。
一方で、2台持ちは仕事用スマホが壊れたときのリスクを分散するものではありません。 正本を仕事用スマホに寄せるほど、その1台に予約が集まります。正本はスマホの中だけに置かず、端末が替わっても取り出せる場所に置いておくと安心です。具体的な手順は、スマホの機種変更・紛失でお客様を失わない引き継ぎ手順を見てください。
予約の置き場所そのものを比べたい方は、姫予約の管理方法まとめで、メモ帳・LINE・カレンダー・スプレッドシート・専用アプリを並べて比べています。
P-Book を、仕事用スマホの正本にする
P-Book は姫予約の管理をタイムラインで視覚的に行える予約管理アプリです。2台持ちで予約が割れている方には、次の点が役に立ちます。
- シフトと予約が同じタイムラインに並ぶ。 出勤する時間と入っている予約を1画面で見られるので、空き時間と重複が一目で分かります。2台を見比べる必要がなくなります
- お客様ごとにメモを残せる。 予約と一緒にお客様のことを残せるので、「予約はカレンダー、お客様のことはメモ帳」と仕事用スマホの中で置き場所を分けずに済みます
- 予約と顧客情報はクラウドに保存される。 仕事用スマホを機種変更しても、ログインすれば同じタイムラインが出てきます。正本を仕事用スマホに寄せても、その1台が壊れたら終わり、にはなりません
- 出勤予定をURLで共有できる。 お客様には出勤予定のURLを送れるので、「今週いつ空いてる?」のやりとりを減らせます
私用の予定は、P-Book のシフトに入れない時間として扱えば、私生活の中身を仕事用スマホに持ち込まずに済みます。
連絡を受けるのも、予約を書くのも、仕事用スマホの中で。 正本が1か所に決まれば、2台持ちのまま、重複と書き忘れの心配を減らせます。
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よくある質問(FAQ)
Q. 私用スマホのカレンダーのほうが使い慣れています。私用を正本にしてはいけませんか。
A. できなくはありませんが、予約のたびに仕事用から私用へ書き写す作業が残り、私用スマホに仕事の情報が入ります。2台持ちにした理由が仕事とプライベートを分けることなら、仕事用スマホを正本にするほうが目的に合っています。
Q. 私用の予定を仕事用スマホに写すのが面倒です。
A. 写すのは中身ではなく「×」と時間だけなので、1件数十秒で済みます。毎週決まっている予定は、繰り返しの予定として1回入れておけば毎週写す必要はありません。予約のたびに書き写すより、回数はずっと少なくなります。
Q. 仕事用スマホは家に置いていることが多いです。外出中に予約の相談が来たらどうすればいいですか。
A. 正本を見られないときは、その場で確定せず「◯時までにお返事します」と返します。返事の時刻を伝えておけば、お客様は待てます。外出が多い方は、仕事用スマホを持ち歩く日と持ち歩かない日を決めて、持ち歩かない時間帯を返信できない時間として案内しておく方法もあります。
Q. 家族や恋人とカレンダーを共有しています。何に気をつければいいですか。
A. 共有しているカレンダーに予約を書かないことがいちばんの対策です。予約は仕事用スマホの正本だけに書き、私用のカレンダーには仕事の予定を一切入れないようにします。共有カレンダーの設定は、ご自身のアプリで確認してください。
Q. 2台持ちをやめて1台にまとめたほうが、予約管理は楽になりますか。
A. 端末をまたぐ書き写しはなくなりますが、仕事とプライベートの情報が1台に混ざります。予約が割れる原因は書き場所が2つあることなので、2台持ちのまま正本を1台に決めれば解消できます。1台にまとめるかどうかは、店バレ・身バレの心配と、持ち歩く手間のどちらを重く見るかで決めてください。
まとめ
- 2台持ちで予約が割れるのは、予約1件の「受けた場所」と「書いた場所」が別の端末にあるから
- 割れたままだと、私用の予定との重複・書き写しのずれ・私用スマホからの身バレが起きる
- 予約の正本は1台に決める。 基本は、連絡と同じ端末で完結する仕事用スマホ
- 私用の予定は、中身を書かずに「×」と時間だけを、移動時間込みで正本に入れる。写す向きは私用 → 仕事用の一方向
- 私用スマホのカレンダーからは予約を消す。正本以外に予約を残さない
- 予約の話をしたら、そのトークを閉じる前に正本を直す。 返事待ちも「仮」で入れる
- 仕事用スマホがないときは、その場で確定せず、返事の時刻を伝える
- 正本を寄せた仕事用スマホが壊れても困らないよう、予約は端末の外にも取り出せる場所に置く
2台持ちは、仕事とプライベートを分けるための形です。予約まで2台に分けてしまうと、その分け方が裏目に出ます。 連絡も予約も仕事用スマホの中で閉じておけば、私用スマホは本当にプライベートのためだけの1台に戻ります。
姫予約の仕組みそのものについては、姫予約とは?意味・メリット・バック率・管理方法もあわせてご覧ください。
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