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枠が合わない問い合わせのフォロー術|「タイミングが合わなかった人」を記録して次の予約に繋げる

「タイミングが合わずでお会いすることが叶わなかった貴方さまもいたので、ここで諦めずにまたお問い合わせもらえたら嬉しいです」

出勤後にこういう投稿をしているキャストさんを見かけます。とても誠実な一言なのですが、この呼びかけが届く相手は、こちらの手元にひとりも記録が残っていません。

予約になった人は予約表に残ります。ドタキャンした人も記憶に残ります。でも「問い合わせはくれたけれど、枠が合わなくて流れた人」だけは、どこにも残りません。この記事では、この層を記録して次の予約に変える運用を解説します。

結論|「枠が合わなかった人」は断った瞬間に記録する。空きが出たら最初に声をかける

先に結論だけまとめます。

  1. 断る瞬間が唯一の記録チャンス。この層は自分から二度目の連絡をくれないので、後から思い出して記録することができません
  2. 記録するのは4項目だけ(いつ・どなた・希望していた枠・なぜ流れたか)。多くすると続きません
  3. 次に声をかけるタイミングは3つ(キャンセルで空いた/次のシフトが出た/同条件の枠を作った)
  4. 断り文には必ず代替の枠を添える。「埋まりました」だけを返すと、次の問い合わせが来なくなります

この層は、すでに一度あなたを選んでいる人です。新規を1人集めるより、ここを拾うほうがはるかに近道です。

なぜこの層だけが記録から漏れるのか

問い合わせの結末は3つに分かれます。記録が残るかどうかは、結末によってまったく違います。

結末 記録は残るか 後から思い出せるか
予約が成立した ○ 予約表に残る
予約後にキャンセルされた ○ 枠が空くので気づく ○ 印象に残る
枠が合わずに流れた ✕ どこにも残らない ✕ 数日で忘れる

3つ目だけが、何も起きていないのと見分けがつきません。

しかも厄介なことに、この層は自分の側からは「問い合わせが少なかった日」にしか見えません。 実際には問い合わせが来ていて、こちらが返して、そこで終わっている。それでも月末に振り返ると「今月は反応が薄かったな」という記憶だけが残ります。

さらに、この層は二度目の連絡をくれません。 一度「埋まっています」と言われた相手に、もう一度自分から聞き直すのは心理的なハードルが高いからです。休眠客の掘り起こしなら「以前来てくれた」という接点が残っていますが、この層は来店実績すらないので、掘り起こす手がかりが何もありません。

だから、断る瞬間にしか記録するタイミングがないのです。

「タイミングが合わなかった」は3種類ある。対応がそれぞれ違う

ひとまとめにされがちですが、中身は3つに分かれます。どれなのかで、次に声をかける方法が変わります。

何が合わなかったか 次のチャンス 声をかけるタイミング
A. 枠が埋まっていた 日時は合っていたが先客がいた 高い(希望が明確) キャンセルが出た瞬間・同じ曜日の同じ時間帯
B. 出勤日が合わない その週に希望の曜日の出勤がない (次のシフト次第) 次のシフトが確定したとき
C. 条件が合わない コース・時間・エリアが希望と違う 低〜中 条件を満たす日を作ったとき

Aがいちばん価値が高い層です。日時まで具体的に決まっていて、あとは枠さえあれば成立する状態だからです。キャンセル待ちに乗せるほど強い意思表示ではないけれど、空きが出れば動く可能性が高い。

Bは「行きたい気持ちはあるが日程が噛み合わない」層で、シフトが出るたびに拾い直せます。

Cだけは扱いが違います。条件そのものが合っていないので、無理に追いかけると押し売りになります。記録はするが、こちらから積極的には動かないのが正解です。

断り方で、次があるかが決まる

記録の前に、断り文そのものを見直してください。ここが雑だと、記録しても次が来ません。

やってはいけない返し方

申し訳ありません、その時間は埋まってしまいました。

これで会話が終わります。お客様側に次のアクションが何も残らないからです。他のキャストを探しに行くしかありません。

最低限やること: 代替を必ず添える

ご連絡ありがとうございます!あいにく21時からは埋まってしまいました。
同じ日の23時からでしたらご案内できます。難しければ、次は木曜が同じ時間で空いています。
どちらもご都合が合わなければ、次のシフトが出たときに先にお知らせしますね。

3つ入っています。同日の別枠 → 別日の同時間帯 → 次のシフトの先行案内。この順で出すと、どこかに引っかかる確率が上がります。

最後の一文がとくに重要です。「次のシフトが出たときに先にお知らせしますね」と言っておくと、こちらから連絡する権利がその場で発生します。 これを言っていないと、後日いきなり連絡するのが不自然になります。

文面のバリエーションは姫予約のお客様向け例文集にもまとめています。

記録するのは4項目だけ

続かない記録は、項目が多すぎるのが原因です。4つに絞ってください。

項目 書く内容 なぜ必要か
1. いつ 問い合わせが来た日付 古すぎる相手に声をかけないため
2. どなた 名前と連絡経路(LINE / DM / オキニトーク) どこに返せばいいか分からなくなるため
3. 希望していた枠 日付と時間帯 ここが次の声かけの引き金になる
4. なぜ流れたか A / B / C の型 声をかけるタイミングが型で決まる

実際の見た目はこれだけです。

日付 どなた 希望枠
9/3 ◯◯さん(DM) 9/5 21時〜 A(埋まっていた)
9/4 はじめましての方(オキニトーク) 土曜の夜 B(出勤なし)
9/6 ◯◯さん(LINE) 120分コース C(条件)

書くのは断り文を送った直後にしてください。「あとでまとめて」は必ず飛びます。断り文を打っている時点で、4項目はすべて目の前にあります。

なお、同じお客様が複数の経路から連絡してくることがあります。名前の表記が経路ごとに違うと二重に記録されるので、「この人、誰だっけ」をなくす顧客管理の考え方を先に入れておくとぶれません。

次に声をかける3つのタイミング

記録しただけでは何も起きません。声をかける引き金を、あらかじめ決めておきます。

1. キャンセルで枠が空いたとき

いちばん成約率が高いタイミングです。Aの型の人に、空いた枠と同じ日時で声をかけます。

先日ご希望いただいた21時からですが、ちょうど空きが出ました。
まだご都合よろしければお取りしておきますが、いかがでしょうか?

ポイントは、募集をかける前に個別に声をかけることです。全体に「空きが出ました」と投稿してしまうと、先に希望をくれていた人が後回しになります。ドタキャン対策ラスト1枠・直前枠の売り方と組み合わせると、空いた枠がそのまま埋まります。

2. 次のシフトが確定したとき

Bの型の人に効きます。出勤告知を全体に出す前に、記録から該当者を拾って個別に送ります。

来週のシフトが決まりました。ご希望だった木曜、出勤します。
全体にお知らせする前にご連絡しました。ご都合いかがでしょうか?

「全体に出す前に」と伝えるのがこのタイミングの肝です。特別扱いされている実感がそのまま予約の理由になります。 出勤告知を出す順番そのものは出勤更新は「いつ出すか」を先に伝える、先行告知の型は「次回出勤◯/◯」先行告知で事前予約を積む方法にまとめています。

3. 同じ条件の枠を作ったとき

Cの型の人向けです。頻度は低いですが、条件を満たす日ができたときだけ声をかけます。

以前ご相談いただいた120分のコースですが、今週の土曜なら長めにお時間を取れます。

Cは追いかけすぎないのが原則なので、一度声をかけて反応がなければそこで終わりにしてください。二度目を送ると営業色が出ます。

そのまま使える文面5本

1. 断るとき(代替つき)

ご連絡ありがとうございます!あいにく◯時からは埋まってしまいました。
同じ日の◯時からでしたらご案内できます。難しければ、◯曜が同じお時間で空いております。
どちらもご都合が合わなければ、次のシフトが出たときに先にお知らせしますね。

2. 出勤日そのものが合わないとき

ご連絡ありがとうございます!申し訳ありません、その週は◯曜の出勤がありません。
◯曜・◯曜でしたら出ております。次のシフトで◯曜に入れたら、真っ先にお知らせします。

3. キャンセルで空いたとき(Aの型へ)

先日ご希望いただいた◯時からですが、ちょうど空きが出ました。
まだご都合よろしければお取りしておきます、いかがでしょうか?

4. 次のシフトが出たとき(Bの型へ)

来週のシフトが決まりました。ご希望だった◯曜、出勤します。
全体にお知らせする前にご連絡しました。ご都合いかがでしょうか?

5. 満枠のお礼投稿に添える一言

本日は満枠でご案内終了しました、ありがとうございます!
タイミングが合わなかった方、ご希望のお時間だけ送っておいていただければ、次に空いたときに先にご連絡します。

5本目は全体投稿に添える形です。満枠・完売のお礼投稿にこの1行を足すだけで、流れて終わっていた人が名乗り出てくれるようになります。

続かない人が詰まる3か所

1. 断り文を送った直後に記録しない

最頻の詰まりどころです。「今バタバタしてるから後で」で必ず飛びます。

対策は、記録を断り文とセットの動作にすることです。文面を送る → その場で4項目を書く、を1つの動作にしてください。分けた瞬間に片方が消えます。

2. 声をかけるタイミングを決めていない

記録は溜まっているのに使われないパターンです。「空きが出たら見る」「シフトが決まったら見る」を、日々のルーティンに埋め込んでください。

とくに効くのはシフト確定時です。出勤告知を作るタイミングは必ず発生するので、その直前に記録を見る癖をつけると自動的に回ります。

3. 古い記録に声をかけてしまう

1か月以上前の問い合わせに「その節は」と連絡すると、相手は覚えていません。目安は2〜3週間です。それを過ぎたら、個別連絡ではなく通常の出勤告知で拾う対象に戻してください。

古いものを消す手間を減らすには、記録を週単位で区切って書くのが簡単です。先週分・今週分だけを見れば済みます。

管理方法の比較

この運用が続くかどうかは、何で記録しているかでほぼ決まります。

管理方法 断った直後に書けるか 空き枠と突き合わせられるか 古いものを切れるか
トーク画面を遡る ✕(記録ではない)
メモ帳アプリ ○(すぐ書ける) ✕(予約表と別物) △(手で消す)
カレンダーアプリ ✕(確定した予定しか置けない)
P-Book ○(仮枠として同じ画面に置ける) ○(日付で並ぶ)

カレンダーアプリがいちばん相性が悪いのは、「成立しなかった希望」を置く場所がないからです。予定を置く道具なので、流れた問い合わせを入れると確定した予約と同じ見た目で並んでしまいます。

メモ帳アプリは書けますが、予約表と別の場所にあるのが弱点です。キャンセルで枠が空いたときに、メモ帳を開き直す人はほとんどいません。記録と空き枠が同じ画面にあるかどうかが、この運用の分かれ目になります。

やってはいけない3つ

1. 「埋まりました」だけを返す

いちばん多い取りこぼしです。代替を添えないと、その1件が終わるだけでなく、次回から問い合わせ自体が来なくなります。 一度断られた相手にもう一度聞くのは、思っているよりハードルが高い行為です。

2. 空き枠を全体に投稿してから個別に声をかける

順番が逆です。全体投稿を先に出すと、先に希望をくれていた人が後回しにされたことになります。 個別に声をかけてから、残った枠を「ご案内状況」投稿急遽出勤の当日告知で全体に出してください。

3. Cの型を追いかける

条件が合っていない相手に繰り返し声をかけると、営業色が出て逆効果です。Cは記録するだけにして、条件を満たす日ができたときに一度だけ声をかける。反応がなければそこで終わりにします。

効果は「問い合わせ件数」ではなく2つの数で測る

1. 流れた問い合わせのうち、後日予約になった件数

記録した件数に対して、何件が予約に変わったか。最初の月は1〜2件でも十分です。それまでゼロだった数字なので、増えた分がそのまま純増になります。

2. 断り文に代替を添えた率

これは自分の行動を測る数字です。成果より先に、行動のほうが変わったかを確認してください。代替を添える習慣がついていないと、1の数字は絶対に動きません。

なお、問い合わせ総数を指標にしないでください。 この運用の効果は「同じ問い合わせから取れる予約が増える」ことであって、問い合わせが増えることではありません。次回予約に繋げる考え方は次回予約の取り方も合わせてどうぞ。

よくある質問

Q. 断られたお客様に後から連絡すると、しつこいと思われませんか?

A. 一度だけなら逆効果になりません。 ポイントは、断るときに「次のシフトが出たらお知らせしますね」と予告しておくことです。予告してある連絡は営業ではなく約束の履行になります。予告なしに突然連絡すると営業に見えるので、順番が大事です。

Q. 名前も分からない、はじめましての方はどう記録しますか?

A. 連絡経路とアカウント名だけで十分です。4項目のうち「どなた」は、後で連絡を返せる状態であればよいので、正式な名前は要りません。「オキニトークの◯◯さん」で成立します。

Q. 記録が溜まってきて、どれから声をかければいいか分かりません。

A. Aの型(枠が埋まっていた)から順にです。日時まで決まっていた人がいちばん近く、次がB(出勤日が合わない)、Cは基本的に動かしません。同じ型の中では新しいものから声をかけてください。古いほど熱が冷めています。

Q. キャンセル待ちとは何が違いますか?

A. キャンセル待ちお客様が「待ちます」と意思表示した状態で、こちらから空きを知らせる約束が成立しています。この記事の対象は、そこまで言っていない人です。「じゃあまた今度」で終わった相手なので、待たせている自覚が向こうにありません。だからこちらの記録がないと存在ごと消えます。

Q. 問い合わせが同時に集中したときも、これで対応できますか?

A. さばき方そのものは予約の問い合わせが集中した時のさばき方を参照してください。集中したときこそ、この記録が効きます。 同じ枠に3件来たら、成立するのは1件で残り2件は必ずこの層になるからです。

Q. 移動中で返信が遅れて流れた場合も同じ記録でいいですか?

A. 記録は同じで構いませんが、原因が違うので対策も別です。返信が遅れて流れたのなら、記録より先に返信できない時間の告知を整えるほうが効きます。枠が本当に埋まっていたのか、返せなかっただけなのかを、4項目目の「なぜ流れたか」で分けておいてください。

まとめ

問い合わせは来たのに枠が合わずに流れたお客様は、記録されないので存在ごと見えなくなります。

  • この層は自分から二度目の連絡をくれない。断る瞬間が唯一の記録チャンス
  • 「タイミングが合わない」は3種類(枠が埋まっていた/出勤日が合わない/条件が合わない)。型で次の動き方が変わる
  • 断り文には**必ず代替を3段(同日の別枠・別日の同時間帯・次のシフトの先行案内)**で添える
  • 「次のシフトが出たらお知らせしますね」の一言が、後日こちらから連絡する権利になる
  • 記録は4項目だけ(いつ・どなた・希望枠・なぜ流れたか)。多いと続かない
  • 声をかける引き金は3つ(キャンセルで空いた/シフト確定/同条件の枠を作った)
  • 空き枠は全体投稿より個別連絡が先。順番を逆にすると、希望をくれた人を後回しにすることになる

まずは次に断るとき、返信のあとに1行だけ書き足してみてください。「9/5 21時 ◯◯さん A」。それだけで、これまで消えていた需要が目に見えるようになります。

姫予約そのものの考え方は姫予約とは、管理方法全体の整理は姫予約の管理方法まとめにまとめています。

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