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出勤日の決め方|予約データから「自分が稼げる曜日」を見つける方法

「来月のシフト、とりあえず先月と同じでいいか」——希望シフトを出すたびに、なんとなく去年と同じ曜日を書いていませんか。

出勤日の決め方を検索すると、たいてい「金土日と給料日後が稼げる」という答えが返ってきます。これは業界全体の平均としては正しいのですが、あなた自身の売上がその平均どおりに動いているとは限りません。特に本指名の比率が高い人ほど、平均から外れます。

この記事では、業界の一般論ではなく自分の予約データから出勤日を決める方法を扱います。記録すべき数字は5つだけです。3か月分たまれば、「自分が出るべき日」は自然に見えてきます。

「金土日が稼げる」は、半分だけ正しい

金曜・土曜・給料日後に客足が増えるのは事実です。ただしこれはフリー客と新規客の動きを説明したものです。

指名の種類ごとに、動く曜日の理由がまったく違います。

客層 動く曜日を決めているもの 一般論が当てはまるか
フリー客・新規客 世の中の休日サイクル(週末・給料日後) 当てはまる
初回指名からのリピート 相手の勤務シフト 半分
本指名・常連さん その人個人の生活リズム(休日・出張・家庭の都合) 当てはまらない

本指名さんが平日休みの職種なら、その人は金土には来ません。夜勤明けの人は火曜の昼に動きます。県外から来る人は連休にしか動けません。本指名の比率が上がるほど、「自分の稼げる曜日」は業界平均から離れていきます。

だから、売上が本指名で支えられている人が一般論どおり金土だけを厚くすると、「金土はフリーのお客様で埋まるけれど、単価の高い本指名さんとは会えない月」ができあがります。指名種別ごとの違いについては「本指名・初回指名・フリーの違いと管理|指名種別ごとに顧客を伸ばす方法」でも詳しく整理しています。

出勤日を決めるために記録すべき5つの数字

必要なのは複雑な分析ではありません。予約が入るたびに、次の5項目を残しておくだけです。

記録項目 何がわかるか 記録の手間
① 日付と曜日 曜日別の予約本数 予約時に自動で決まる
② 開始時刻 時間帯別の需要(朝・昼・夕方・深夜) 予約時に自動で決まる
③ 指名の種別 本指名/初回/フリーの構成比 選ぶだけ
④ コース時間 単価の目安と枠の埋まり方 選ぶだけ
⑤ 予約が入った日(何日前か) 事前予約が積める曜日/当日勝負の曜日 予約日から計算

⑤ を軽視しがちですが、出勤日を決めるうえでは重要な数字です。同じ「5件入った日」でも、3日前から埋まった日と、当日の飛び込みで埋まった日はまったく意味が違います。前者は次も再現できますが、後者は運の要素が大きく、次も同じとは限りません。

記録は「埋まらなかった枠」も残す

予約が入った枠だけを記録すると、判断を誤ります。「木曜は毎回2件入る」という記録があっても、木曜に8時間出ていて2件なら稼働率は低い。分母(出た時間)と分子(埋まった時間)の両方を残してください。

3か月分たまると見えてくること

3か月あれば、同じ曜日が12〜13回分たまります。ここまで来ると、偶然と傾向の区別がつき始めます。ここまでくると、次の3つが読み取れます。

1. 曜日別の稼働率

「出た時間のうち、何割が埋まったか」を曜日ごとに出します。予約本数ではなく割合で見るのがポイントです。

例として、週4出勤・1日6時間のキャストの3か月分を集計した場合を考えてみます。

曜日 出勤回数 出勤時間計 埋まった時間 稼働率
12 72h 50h 69%
12 72h 34h 47%
12 72h 58h 81%
12 72h 61h 85%

この人の場合、木曜だけが明確に沈んでいます。木曜を1回減らして火曜を1回増やすと、単純計算で月あたり 6h × (69% − 47%) ≒ 1.3h 分の埋まり枠が増えます。1回あたり60分コースなら、月1本強の増加です。金額としては小さく見えますが、同じ出勤日数のまま得られる差である点が重要です。出勤を増やさずに済む改善は、体力の消耗を伴いません。

2. 時間帯別の需要のズレ

曜日が同じでも、時間帯によって埋まり方が違います。「土曜は強いが、埋まっているのは20時以降だけ」なら、土曜の出勤開始を2時間遅らせるだけで待機が消えます。待機時間そのものの活かし方は「風俗キャストの待機時間を生かす|SNS更新と顧客フォローで次回予約に繋げる」も参考になります。

3. 本指名さんの来店曜日の偏り

ここが一番価値のある発見になります。本指名さん一人ひとりの来店曜日を並べると、その人の生活リズムが見えます。

  • Aさん:来店5回すべて水曜 → 水曜が休みの職種
  • Bさん:来店4回すべて日曜の昼 → 家庭の都合で日曜昼しか動けない
  • Cさん:来店3回が月末の金曜 → 給料日後に動くタイプ

この3人だけで、水曜・日曜昼・月末金曜という外せない日が確定します。ここを外して組んだ月は、本指名さんが「行きたかったけど出勤がなかった」で終わります。顧客ごとの履歴を残す方法は「お客様ノートをデジタル化するメリットと方法」で詳しく解説しています。

出勤日の決め方 5ステップ

集計ができたら、次の順番で来月のシフトを組みます。順番を守ることが大事です。

Step 1: 外せない日を先に埋める(本指名さん起点)

まず、本指名さん・上位の常連さんの来店曜日を優先して押さえます。売上の柱を先に置いてから、残りを配分します。逆にすると、柱の日が「もう埋まっている」状態になりがちです。

Step 2: 稼働率の高い曜日を厚くする

過去3か月で稼働率が高かった曜日を、外せない日の次に置きます。ここは業界の一般論(金土)と一致することが多い部分です。

Step 3: 稼働率の低い曜日を1回だけ残す

沈んでいる曜日を完全にゼロにしてしまうと、その曜日にしか来られないお客様との接点が切れます。判定材料を残すために、月1回は残すのが安全です。3か月連続で稼働率が低ければ、そこで初めて外します。

Step 4: 予約が入るリードタイムに合わせて告知日を決める

⑤ で記録したリードタイムを使います。「金曜は平均5日前に埋まる」なら、金曜の告知は最低6日前に出す必要があります。決めたシフトを届ける型は「月初シフト提出の型|本指名さんへの先行告知で予約を埋める方法」にまとめています。

Step 5: 季節・イベントの補正を最後に入れる

お盆・年末年始・大型連休・店舗イベントは、平常月のデータでは説明できません。最後に補正として乗せます。季節の波の読み方は「お盆・夏の出勤戦略|繁忙期と夏枯れの波を読んで予約を取りこぼさない方法」を参考にしてください。

なお、5ステップの結果として出勤日が3日以上連続した場合は、日ごとに枠の作り方を変える必要があります。連勤は同じ日を繰り返すのではなく3日で1本として組むもので、その設計は「三連勤・四連勤の枠設計|初日・中日・最終日で売り方を変えて連勤を走り切る組み方」で扱っています。

やってはいけない出勤日の決め方

1. 1回の結果で曜日を切る

「先週の木曜が暇だったから木曜はやめる」は早すぎます。1回の結果は天候・イベント・お客様個人の予定など、再現しない要因で簡単にブレます。判断は最低でも3回分の同じ曜日を見てから行ってください。

2. 予約本数だけで比較する

12時間出て5件の日と、5時間出て4件の日では、後者のほうが効率は上です。本数だけを並べると、長時間出勤した日が常に「良い日」に見えてしまいます。稼働率で比べてください。

3. 出勤日を増やして解決しようとする

売上が足りないときに最初に出てくる選択肢が「出勤日を増やす」です。ただし、稼働率が50%を切っている状態で日数を増やすと、待機時間だけが増えて疲弊します。先に配置を直し、それでも足りなければ増やす、という順番が現実的です。出勤日数を増やせない事情がある方は「出勤少なめな月の予約集中化告知術|限定感で数日に予約を寄せる方法」もあわせてどうぞ。

記録が続かない人のための現実解

ここまで読んで「そんな集計を毎月やる余裕はない」と感じた方も多いはずです。実際、手作業でやろうとすると次のような壁にぶつかります。

やり方 記録の手間 集計のしやすさ 続く確率
手書きの予約帳 低い 集計が手作業になる 低い
LINE のトーク履歴 ゼロ(勝手に残る) 遡れない・数えられない
スプレッドシート 中(毎回入力) 高い(関数で集計可)
予約管理ツール ゼロ(予約と同時に残る) 高い 高い

現実的な結論はシンプルで、「記録するための作業」を別に作らないことです。予約を受け付ける行為そのものがデータとして残る仕組みにしておけば、集計は後からいつでもできます。逆に、予約はLINEで受けて記録はノートに転記、という二度手間の構造にすると、忙しい月から順に途切れます。

まずは3か月、①〜⑤の項目が残る状態を作ってください。分析はその後で構いません。

出勤日の決め方に関する FAQ

Q. データが3か月分もありません。今から始めるならどうすればいいですか?

A. 過去の記録がなくても、今日から①〜⑤を残し始めれば3か月後には判断材料になります。それまでの間は、業界の一般論(金土日・給料日後を厚めに)を暫定の基準にしつつ、本指名さんの来店曜日だけは記憶を辿って書き出してみてください。上位3〜5人分なら思い出せることが多く、それだけでも「外せない日」の候補は作れます。

Q. 稼働率は何%あれば良いと言えますか?

A. 業態・エリア・コース時間で大きく変わるため、絶対的な目安はありません。重要なのは他人との比較ではなく、自分の曜日間の相対差です。自分の平均稼働率を出し、それを下回る曜日を候補として見直す、という使い方をしてください。

Q. 本指名さんの都合に合わせると、出勤が平日ばかりになってしまいます。

A. 本指名だけで枠が埋まるなら問題ありませんが、埋まらないなら新規の入り口も必要です。「本指名さんに合わせる日」と「新規を取りに行く日」を分けて考えるのがおすすめです。前者は相手の生活リズム、後者は世の中の休日サイクルで決めます。この二本立てが、本指名依存のリスクを避けることにも繋がります。詳しくは「太本指1人依存の卒業|売上を分散して『切れたら終わり』を回避する方法」をご覧ください。

Q. お店から出勤日を指定されるので、自分では決められません。

A. 完全に自由に決められない場合でも、データがあること自体が交渉材料になります。「火曜は稼働率が7割ある」と数字で示せれば、希望が通りやすくなることがあります。また、お店指定の日であっても、その日の中で何時から入るかは調整の余地があるケースが多いです。時間帯別のデータはそこで使えます。

Q. 掛け持ちしている場合、店ごとに分けて集計すべきですか?

A. 分けたほうが精度は上がります。店ごとに客層も料金体系も違うため、混ぜると傾向が薄まります。ただし**「同じ日に両方の店の枠が入っていないか」の確認だけは、必ず全店まとめて**行ってください。掛け持ち時の管理は「掛け持ちキャストの予約・シフト管理術」で詳しく扱っています。

まとめ|出勤日は「勘」ではなく「記録」で決める

出勤日の決め方を、もう一度整理します。

  1. 「金土日が稼げる」はフリー客・新規客の話。本指名は客個人の生活リズムで動く
  2. 記録すべきは日付・時刻・指名種別・コース時間・リードタイムの5項目
  3. 判断は予約本数ではなく稼働率で行う
  4. 組む順番は「外せない日 → 稼働率の高い曜日 → 低い曜日を1回 → 告知日 → 季節補正
  5. 1回の結果で曜日を切らない。最低3回分を見る
  6. 稼働率が低いまま出勤日を増やしても、待機が増えるだけ

そして前提になるのが、予約が入るたびに記録が自動で残っている状態です。ここが手作業のままだと、忙しい月ほどデータが欠け、いちばん判断したいときに材料がありません。予約管理そのものを見直したい方は「姫予約とは?仕組み・メリット・始め方をわかりやすく解説」から読んでみてください。

P-Book なら、予約を受け付けた時点でシフトと予約がタイムライン上に残るので、「どの曜日にどれだけ枠が埋まったか」を後から振り返れます。空き枠と埋まった枠が視覚的に並ぶため、稼働率の高い曜日・沈んでいる曜日が集計するまでもなく見えてきます。無料で1ヶ月試せます。カード登録不要です。


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