「ネット予約限定で4,000円割引、団体様はお電話でも適用、おひとり様はお電話だと2,000円割引で……」——こうした条件を、お客様に聞かれるたびに一から書き起こしていませんか。
いま、お店の割引は予約経路と紐づいて設計されるのが当たり前になりました。ネット予約限定、電話限定、本指名は対象外。条件が枝分かれするほど、説明する側の負担は増えていきます。しかも説明するのはお店ではなく、お客様と直接やり取りしているあなたです。
この記事では、姫予約特典そのものの選び方(お店が用意するもの/自分でつけるもの)から、予約経路ごとの特典・割引の違いを1枚の対応表にまとめて毎回の説明を「これを見てください」の一言で終わらせる方法までをまとめました。そのまま使える案内文テンプレも5型用意しています。
「特典を用意しているのに事前予約が増えない」という状態の原因は、たいてい特典の中身ではなく伝わっていないことにあります。だからこそ、費用をかけずに改善できます。
「どこから予約するとお得か」の答えは、経路ごとに違う
まず結論から書きます。お客様にとっての「お得な予約方法」は1つに決まりません。人数・指名の種類・時間帯によって、いちばん安くなる経路が入れ替わるからです。
だからこそ、「◯◯から予約してください」の一点張りではなく、条件ごとの正解を並べた表が必要になります。
予約経路は、キャスト側から見ると次の4つに整理できます。
| 予約経路 | 受ける人 | 特典・割引の出どころ | 向いているお客様 | 自分の手元に記録が残るか |
|---|---|---|---|---|
| キャストに直接(姫予約) | あなた | お店の姫予約特典+あなたが独自につける特典 | 本指さん・リピさん | ◯ 残る |
| 媒体のネット予約(ネット指名) | 媒体・お店 | 媒体クーポン、ネット予約限定割引 | はじめまして様・SNSを見て来る方 | △ お店から聞かないと分からない |
| お店に電話 | お店 | 電話限定割引、団体割 | 急ぎの方・条件を相談したい方 | × 残らない |
| お店の公式LINE・自社サイト | お店 | 友だち限定クーポン | 常連だがあなたのLINEは持っていない方 | × 残らない |
※ 媒体のネット予約から入る指名は「ネット指名」と呼ばれます。お客様がその言葉を使ってきたら、ネット予約経由という意味です。
姫予約そのものの仕組みから確認したい方は、「姫予約とは?仕組み・メリット・始め方をわかりやすく解説」をあわせてご覧ください。
姫予約特典には2種類ある
対応表を作る前に、ひとつだけ整理しておくことがあります。姫予約特典は出どころによって性質がまったく違うという点です。ここを混同したまま告知している人がとても多く、そのまま表を作ると必ず矛盾が出ます。
| 店舗が用意する姫予約特典 | キャスト個人がつける特典 | |
|---|---|---|
| 決める人 | お店 | あなた |
| 内容の例 | 姫予約割引、指名料無料、延長サービス | +10分、衣装リクエスト、写真、簡単なプレゼント |
| 費用の負担 | お店(もしくは折半) | あなた |
| 変更のしやすさ | 勝手に変えられない | 自由に設計できる |
| 告知の注意点 | 表現を店の規定に合わせる | 店の料金体系と矛盾させない |
まず確認すべきは前者です。 自分の店にすでに姫予約特典が用意されているなら、それを正しく伝えるだけで予約は動きます。ゼロから自腹の特典を作る必要はありません。
なお、姫予約でお店から受け取るバックの仕組みについては「姫予約バックとは?相場と交渉のしかた」で解説しています。バック率と特典の自己負担はセットで考えると、手取りへの影響が読みやすくなります。
なぜ毎回、一から説明し直すことになるのか
案内が毎回書き起こしになるのは、文章力の問題ではありません。情報の持ち主が3か所に分かれているからです。
1. 割引の条件を決めているのはお店で、伝えるのはあなた
「ネットご予約限定の4,000円割引」「団体様は【お電話でも🉑】4,000円割引」「おひとり様は【お電話でのお問い合わせで】2,000円割引」——こうした条件を作るのはお店です。しかし実際にお客様から「どれが使えるの?」と聞かれるのは、直接つながっているあなたです。
条件はイベントごとに変わります。手元に控えがなければ、聞かれるたびに媒体ページを見に行って読み直すことになります。
2. 特典には「お店発」と「自分発」の2種類がある
お店が用意する姫予約特典と、あなたが独自につける特典(+10分、衣装リクエストなど)は別物です(前掲の比較表のとおりです)。この2つが混ざったまま説明すると、お客様は「結局いくら安くなるの?」が分からなくなります。どちらの話をしているのかを、書く側が先に区別しておく必要があります。
3. 口頭・その場書きだと、毎回言い方が変わる
同じ内容でも、書くたびに順番も表現も変わります。すると過去に案内した人と今日案内した人で、受け取り方がずれます。「前は電話でも割引が効くって言われた」という食い違いは、たいていここから生まれます。
説明が整理されていないと、何が起きるか
予約そのものが後回しにされる
人は、判断に手間がかかると決断を先送りします。「どれが得なのか調べないといけない」と感じた時点で、お客様は「じゃあ当日フリーでいいか」に流れます。説明の複雑さは、そのままフリー客化の圧力になります。
割引の適用漏れが起きる
「ネット予約から入れば4,000円引きだったのに、電話してしまった」。当日そこで判明すると、お客様は損をした気持ちのまま施術に入ることになります。あなたのせいではなくても、案内した人としての印象は下がります。
本指さんが遠慮して、予約自体をやめてしまう
見落とされがちなのがこれです。本指名のお客様は「姫予約でお願いするのが筋」と思い込んでいることがあります。しかし実際は、本指名なら姫予約を通さなくても特典が入るお店も少なくありません。
その場合、あなたが忙しくて連絡を返せない日は、お客様は「予約を取れないまま」になります。「ネットでも、お店に電話でも取っちゃって大丈夫ですよ」の一言が事前に伝わっていれば、失わずに済んだ枠です。
どこから来たか分からない予約が増える
経路の説明がないと、お客様はそのとき目についた窓口を使います。結果、あなたの手元に記録が残らない経路に流れます。「今日の3人はどこから来た人だったか」が分からなくなると、次に何を勧めればいいかの判断材料も消えます。
特典そのものが「無いこと」になる
特典を用意しているのに事前予約が増えない場合、次の3つのどれかが起きています。いずれも特典の中身ではなく、伝え方の問題です。
- 探さないと見つからない場所にしかない —— お店の公式サイトの料金ページ下部に小さく書いてある、というのが典型です。お客様はあなたの投稿を見て来店を決めるので、あなたの発信の中に書かれていない特典は、存在しないのと同じになります
- 「お得です」としか書いていない —— 金額もサービス内容も伝えていません。人は具体的な数字がないと得の大きさを見積もれないため、行動の理由になりません
- 受け取り方が分からない —— 内容は伝わっていても「予約時に何と言えばいいのか」が書かれていないケースです。お客様は聞き返す手間を嫌います。「予約時に『◯◯を見た』とお伝えください」の一行があるかないかで、適用率は変わります
Step 1: 自分の予約経路を棚卸しする
まず、いま開いている窓口を全部書き出します。頭の中では3つのつもりでも、実際は5つあることがよくあります。
書き出す項目は次の4つだけです。
- 経路の名前(お客様が言う言い方で書く。「ヘブンのネット予約」など)
- 誰が受けるか(自分/お店/媒体)
- 予約が確定するまでにかかる時間(即時/自分の返信待ち/お店の折り返し待ち)
- その経路に紐づく割引・特典(あれば)
3が意外と重要です。 「即時に確定するかどうか」は、急ぎのお客様にとって割引額より大きな判断材料になります。「今すぐ確定させたいならネット予約が早いです」と言えるだけで、案内は親切になります。
窓口そのものが多すぎて整理しきれていない方は、先に「LINE・DM・web・電話の予約導線を1投稿で整理する方法」で導線を整理してから戻ってきてください。
シティヘブンに在籍している方は、ここにオキニトークという窓口も必ず入ります。媒体の中で会話が完結するぶん見落とされがちですが、実際には姫予約の入口として一番よく使われる経路のひとつです。位置づけと使い方は「オキニトークとは?姫予約に繋げる使い方」で解説しています。
Step 2: お店に確認する7項目
割引条件はお店が持っています。次の7つを一度だけ確認して、控えを取ってください。一度聞いておけば、次に変わるまで使い回せます。
| 確認項目 | 聞き方の例 | なぜ必要か |
|---|---|---|
| 姫予約への姿勢 | 「事前にご予約いただいたお客様に何かお付けできるものはありますか」 | 公認か黙認か禁止か。禁止の店で告知すると罰金や解雇の対象になり得る |
| 告知できる範囲 | 「割引額をSNSに書いても大丈夫ですか」 | 料金の掲示ルールは店ごとに違う。書けない店もある |
| 適用条件 | 「ネット予約限定割引は、本指名でも使えますか?」 | 指名種別で対象外になることが多い |
| 併用の可否 | 「クーポンと姫予約特典は併用できますか?」 | 併用不可を知らずに案内すると当日トラブルになる |
| 合言葉の有無 | 「予約時に何と言えば適用されますか?」 | 申告が必要な割引は、言わないと適用されない |
| 期限 | 「この割引はいつまでですか?」 | 終了後も案内し続けるのが最悪のパターン |
| 姫予約の扱い | 「本指名の方は姫予約を通さなくても特典が入りますか?」 | ここが分かると案内が一気に楽になる |
最初の2項目は見落としがちですが、ここを外すと表を作る前の段階で事故ります。特に「告知できる範囲」は要注意で、「◯◯円引き」と書けない場合は「特典あり・詳細はDMで」という出し方に切り替えます。
最後の項目は特に確認する価値があります。答えが「入ります」なら、あなたの返信を待たなくてもお客様は損をしないことになり、案内文の負担が根本的に軽くなります。
Step 3: 自分でつける特典を選ぶ
お店の特典がない、または弱い場合は自分で用意します。ここでの原則はひとつ、現金の値引きから入らないことです。
同じ「1,000円相当」の特典でも、手取りへの影響はタイプによってまったく違います。
| 特典タイプ | 例 | あなたの実質負担 | 向いている相手 |
|---|---|---|---|
| 時間の上乗せ | +10分サービス | 時間のみ(現金支出ゼロ) | 常連・リピさん |
| オプション無料 | 指名オプション、衣装リクエスト | 小〜中 | 初回のお客様 |
| モノの提供 | 写真、手書きメッセージ | 数百円 | 記念日・節目 |
| 優先権 | 人気枠の先行予約権 | ゼロ | 太い本指さん |
| 現金値引き | 1,000円引き | 1,000円(原価100%) | 最終手段 |
負担が軽く効果が読みやすいのは「時間の上乗せ」と「優先権」です。 特に優先権は原価ゼロで、しかも本指さんほど価値を感じやすいという性質があります。土日の人気時間帯を常連さんに先出しする、というだけで成立します。
一度下げた価格は戻しにくくなります。上乗せ型から始めて、それでも動かない場合の最後の手段として値引きを検討する、という順番が無難です。
特典は「1つ」に絞る
複数並べると、お客様はどれを選べばいいのか分からなくなります。メインの特典は1つ、多くても2つまでに絞るほうが動きは良くなります。これは次の Step で作る対応表でも同じで、経路ごとに特典を3つも4つも並べると表そのものが読まれません。
特典の原価計算をさらに詰めたい方は「事前予約したくなる特典の作り方」に数字ベースの設計手順を、初回のお客様向けの割引設計は「「はじめまして価格」の作り方」にまとめています。
Step 4: 「経路×特典」の対応表を1枚作る
ここがこの記事の中心です。説明を毎回書くのをやめて、1枚の表を作り、それを貼るだけにします。
そのまま使えるフォーマットがこちらです。
【ご予約方法とお得情報】
■ わたしに直接(LINE / DM)
→ 事前ご予約特典:+10分サービス
→ 返信は出勤前後が早いです
■ ネットご予約(◯◯ネット)
→ ネット予約限定 4,000円割引
→ 24時間その場で確定できます
※ 本指名の方も対象です
■ お店にお電話
→ おひとり様 2,000円割引 / 団体様 4,000円割引
→ 条件のご相談はこちらが早いです
▼ 迷ったら
・はじめまして様 → ネットご予約が確実です
・本指さん → どちらでも大丈夫です。取りやすい方でどうぞ
作るときの原則は3つです。
原則1: おすすめを1つ決めて、先頭に置く
全部を対等に並べると、お客様は選べません。あなたが「ここから来てほしい」経路を先頭に置き、それ以外を選択肢として下に並べます。 順番そのものが推奨になります。
原則2: 例外を最後にまとめて書く
「本指名は対象外」「20時以降は適用不可」といった例外は、各経路の中に散らすと読みにくくなります。最後に「▼ 迷ったら」としてまとめ、条件別の正解を1行ずつ書くほうが伝わります。
原則3: 金額は必ず数字で書く
「お得です」「割引あり」は、判断材料になりません。「4,000円割引」「+10分」と数字で書くだけで、お客様が得の大きさを見積もれるようになります。数字を書けない事情がある場合は、「◯◯分の延長ぶんに相当します」のように置き換えます。
Step 5: そのまま使える案内文テンプレ
対応表ができたら、あとは置き場所ごとに形を変えるだけです。
型1: プロフィール欄・固定ポスト用(常設)
ご予約方法📖
① わたしに直接(DM / LINE)
→ 事前ご予約で+10分サービス
② ネットご予約
→ ネット限定 4,000円割引・24時間受付
③ お店にお電話
→ おひとり様 2,000円割引 / 団体様 4,000円割引
はじめまして様は②が確実です。
本指さんは①②③どこからでも特典が入るので、
取りやすい方でお願いします🌷
常設なので、条件が変わったときの更新もここ1か所で済みます。固定ポストへの集約そのものについては「「予約はこのリンクから」一本化のすすめ」も参考になります。
型2: 出勤告知に添える1行版
8/20(木)12:00〜20:00
🈳13:00 / 🈳15:30 / 🈵18:00
ご予約方法とお得情報は固定ポストにまとめてます📌
毎回の告知に全文を貼る必要はありません。「まとめてある場所がある」と分かることが重要で、そこへの導線1行で足ります。
型3: 個別に聞かれたときの返信版
ご予約ありがとうございます🌷
おひとり様でしたら、お電話でのご予約が
2,000円割引になります。
「◯◯を見た」とお伝えいただければ適用されます。
お日にちだけ先にこちらで押さえておきますね!
聞かれた条件に対する答えだけを返します。 全経路を説明し直すと、かえって迷わせます。加えて「日時だけ先に押さえる」と伝えると、経路をまたいでも枠が消えません。
型4: 本指さん向け「無理に姫予約しなくて大丈夫」版
いつもありがとうございます🌷
本指名の方は姫予約を通さなくても特典が入るので、
わたしと連絡がつかないときは
ネットでもお店へのお電話でも取っちゃって大丈夫です!
そのあとに「取ったよ」とだけ教えてもらえたら、
こちらで枠を押さえておきます😌
この型は、あなたの返信速度がボトルネックになるのを防ぎます。 ポイントは最後の1行で、「取ったよ」の報告さえもらえれば、経路が違っても予約は自分の管理に戻ってきます。
型5: 予約確定時の返信に添える版
◯日 19:00〜でお取りしました✨
事前予約の特典で+10分お付けしますね。
当日楽しみにしています🌸
特典を「予約した結果もらえたもの」として体験してもらう型です。次回も同じ行動を取ってもらうための、いちばん短い一手になります。
書くときに避けたい5つのこと
1.「姫予約のほうが安い」と読める書き方をする
これはお店の売上を経路ごと動かす話になるため、書き方によっては関係が悪化します。特典の比較ではなく「取りやすさ」の比較として書くほうが安全です。お店の姫予約ルールが不明な場合は、先に確認してください。
2. 特定の経路を否定する
「電話は苦手なので……」のような一言は、電話しか使えないお客様を排除します。経路は減らさず、順番で誘導するのが原則です。
3. 終了した割引を貼りっぱなしにする
適用されなかったときの落胆は、最初から割引がないより大きくなります。期限のあるものは、対応表に必ず終了日を書くか、期限を過ぎたら消します。
4. 表を作って満足し、置き場所を決めない
いちばん多い失敗がこれです。対応表は「お客様が予約を考えている瞬間に見える場所」にないと機能しません。 置くべきなのは次の4か所です。
- プロフィール欄・固定ポスト —— 新しく見つけてくれた人が最初に見る場所で、フィードに流れる投稿と違って消えません
- 出勤告知の投稿 —— 毎回書くのが基本です。1回書いただけでは、そのタイミングでタイムラインを見ていた人にしか届きません
- 写メ日記・オキニトーク —— 媒体を見に来ている時点で興味は高い状態です。「この日記を見た方限定」と限定条件を付けると、流入元の計測もできます
- 予約が確定したときの返信 —— 見落とされがちですが効果が大きい場所です。「今回は◯◯が付きます」と添えると、そのお客様は次回も予約で取ろうとします。特典が「予約という行動への報酬」として記憶されるためです
5. 特典を毎回変える
先週は+10分、今週は1,000円引き、と変えていると、お客様は「待てばもっと良い特典が出るかも」と学習します。結果として予約が後ろ倒しになるので、特典は固定して繰り返すほうが効きます。対応表を1枚に固定する狙いもここにあります。
Step 6: 経路と「誰に何を適用したか」を記録する
案内文を整えると、次に効いてくるのが記録です。
経路ごとの人数が分かると、判断できることが増えます。
- ネット予約が多い → はじめまして様の流入が機能している。プロフィールの整備を優先する
- 直接予約が多い → 本指さん比率が高い。特典を増やすより次回予約の設計を優先する
- 電話が多い → 記録が残らない経路に依存している。前日連絡で文字に変換しておく
記録すべきなのは「経路」1項目だけです。予約を確定したときに、その予約がどこから来たかを1つ選ぶ。それだけで、月末に上の判断ができるようになります。流入元ごとの効果測定をもう一歩進めたい方は「「◯◯見て来てくれた方割引」の運用と効果測定」もあわせてどうぞ。
なお、電話予約は放っておくと本当に何も残りません。受け方と記録の型は「電話でしか予約を受けられないときの記録の残し方」にまとめています。
「誰にどの特典を適用したか」も同じ場所に残す
特典運用でいちばん多いトラブルが、「あの人には付けたのに私には付いてない」問題です。特に「先着◯名」「今週限定」のように条件を付けた場合、記憶だけで運用するとほぼ確実に取りこぼします。
予約情報とセットで残しておきたいのは次の3つだけです。
- 誰の予約か(お客様の識別)
- どの特典を適用したか
- いつ適用したか(期間限定条件の判定用)
LINEのトーク画面をさかのぼる運用だと、予約が増えるほど照合に時間がかかります。予約と顧客情報が同じ場所にまとまっていれば、確定時に一目で確認できます。 適用漏れが起きてしまったときは、その場で正直に伝えて次回に持ち越すのが誠実です。ごまかすと、特典で作った信頼をそのまま失います。顧客情報の残し方は「お客様ノートをデジタル化するメリットと方法」もあわせてどうぞ。
効いているかを判断する2つの指標
特典は付けっぱなしにすると、ただの固定コストになります。見るべき指標は次の2つだけで十分です。
| 見る指標 | 数え方 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 事前予約の比率 | 事前予約数 ÷ 全来店数 | 特典導入の前後で上がったか |
| 予約から来店までの日数 | 予約日と来店日の差の平均 | 前倒しになったか |
**特典の目的は「来店を増やすこと」ではなく「来店を前倒しさせること」**です。したがって、総来店数が横ばいでも事前予約の比率が上がっていれば成功と判断できます。逆に、事前予約の比率が変わらないまま手取りだけ減っているなら、特典の内容ではなく伝え方(掲示場所)から見直します。
数え方はシンプルで構いません。1か月ぶんの予約を「事前予約」「当日」で分けて数えるだけでも、傾向は十分に見えます。
P-Book なら、予約を確定するときに経路のメモを一緒に残せます。 予約と顧客の記録が同じ場所にあるので、「この本指さんは毎回ネット予約から来ている」といった傾向が、あとから数えなくても見えるようになります。
対応表を更新するタイミング
作ったあとに放置すると、案内が古くなって逆効果になります。更新のきっかけは3つだけ決めておけば十分です。
| タイミング | 見直す内容 |
|---|---|
| お店の割引が変わったとき | 金額・条件・期限。その日のうちに直す |
| イベント期間の前後 | 期間限定割引の追加と、終了後の削除 |
| 月に1回(月初) | 期限切れの記載が残っていないかの点検 |
月初の点検は、シフトを提出するタイミングとまとめてしまうのが続けやすい形です。
よくある質問
Q. 経路が2つしかない場合も、表は必要ですか?
2つなら文章でも足ります。ただし、片方に条件(本指名は対象外など)が付いている場合は表にしたほうが確実です。条件が1つでも付くと、文章では読み飛ばされます。
Q. お店の割引条件を、自分の投稿に書いてもいいのでしょうか?
お店によって方針が違うため、必ず事前に確認してください。 特に金額を書くことを制限しているお店があります。確認が取れるまでは「詳しくは公式サイトをご覧ください」と誘導し、経路と取りやすさだけを案内する形にしておくのが安全です。
Q. お客様に「結局どれがいちばん安いの?」と直接聞かれたら?
条件を1つだけ聞き返してから答えます。「おひとり様ですか、お連れ様がいらっしゃいますか?」のように、答えが変わる条件を1つ確認するだけで、返答は1行で済みます。 全パターンを説明する必要はありません。
Q. 姫予約特典と媒体クーポンを併用したいと言われました
併用可否はお店の判断なので、その場で「できます」と答えないでください。「確認してご連絡します」と返し、確認してから回答するのが正解です。ここで安請け合いをすると、当日に適用できず気まずくなります。
Q. 姫予約特典は必ず付けたほうがいいですか?
必須ではありません。すでに事前予約で枠が埋まっている場合、特典は手取りを下げるだけになります。特典が有効なのは「当日フリー頼みから抜け出したい」段階です。予約の入り方そのものを増やしたい場合は「姫予約を増やす7つのコツ」も参考にしてください。
Q. 特典を付けたら本当に予約は増えますか?
特典単体で劇的に増えるというより、「予約する理由」を1つ足す施策と捉えるのが現実的です。告知の頻度、予約導線の分かりやすさ、返信の速さといった土台が整っていない状態では、特典だけを足しても効果は限定的です。この記事で対応表の「置き場所」を重視しているのはそのためです。
Q. 常連さんと初回のお客様で特典を変えてもいいですか?
問題ありません。むしろ推奨されます。初回は「試す不安を下げる」ためのオプション無料、常連は「継続する理由」としての優先権や+10分、と役割を分けると設計しやすくなります。ただし両方が見える場所に書くと不公平感が出るため、常連さん向けは対応表には載せず、個別連絡で伝えるのが無難です。
Q. 「先着3名様まで」のような限定は付けてもいいですか?
効果的ですが、実際に人数を管理できる状態でなければ使わないほうが安全です。適用漏れや二重適用は、特典による信頼向上を打ち消してしまいます。Step 6 の記録が回り始めてから使うのがおすすめです。
Q. 本指さんに「どこから予約してもいい」と伝えると、直接予約が減りませんか?
減る可能性はあります。ただし比べるべきは「直接予約が減ること」ではなく、**「連絡がつかない日に予約そのものが消えること」**です。予約が入ったあとに一言もらう運用にしておけば、経路が変わっても管理は手元に残ります。
まとめ|説明を減らすのではなく、置き場所を1つにする
予約経路ごとの特典・割引を伝えるコツは、説明を短くすることではありません。説明を1か所に集めて、毎回そこを指させるようにすることです。
- 姫予約特典には「お店発」と「自分発」の2種類がある。まず確認すべきはお店発で、自腹の特典はその後
- 自分でつけるなら現金値引きから入らない。+10分・優先権は負担が軽い。特典は1つに絞る
- 予約経路を棚卸しして、誰が受けるか・確定までの速さ・紐づく割引を書き出す
- お店に7項目(姫予約への姿勢・告知できる範囲・適用条件・併用可否・合言葉・期限・姫予約の扱い)を一度だけ確認する
- おすすめを先頭に、例外を最後にまとめた対応表を1枚作る
- 固定ポスト・出勤告知・写メ日記・予約確定時の返信の4か所に置く
- 「お得」ではなく数字で書く。受け取り方(合言葉)も書く
- 特典は固定して繰り返す。毎回変えると予約が後ろ倒しになる
- 個別に聞かれたときは、条件を1つ聞き返して1行で答える
- 確定時に「どの経路から来たか」と「誰に何を適用したか」を記録する
特典の中身を増やさなくても、説明が明快になるだけで予約は動きます。 お客様が迷っていた時間が、そのまま予約の先送りになっていたからです。
そのうえで、経路がいくつあっても予約そのものは1か所で見える状態にしておくことが大切です。経路を整理しても、予約の管理場所が分かれていれば重複は起こります。予約の一元管理については「キャストDMと店舗予約窓口を1投稿で説明するテンプレ」や「お客様ノートをデジタル化するメリットと方法」もあわせてご覧ください。事前予約そのものを増やす特典設計は「事前予約したくなる特典の作り方」、指名種別ごとの扱いの違いは「本指名・初回指名・フリーの違いと管理」で扱っています。
P-Book なら、どの経路から入った予約もタイムライン上の同じ画面に並びます。空き枠と重複が一目でわかるので、「ネットから入っていたのに気づかず、直接予約を重ねてしまった」という事故を防げます。お店への報告文も自動で作れるため、経路が増えても手間は増えません。
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P-Book は姫予約の管理をタイムラインで視覚的に行える予約管理アプリです。1ヶ月無料・カード不要で試せます。