予約管理 メンエス キャスト 顧客管理 シフト告知 告知テンプレ 掛け持ち 複数店舗 出勤先

「どの店に出るか」を直前に決めるキャストの告知術|お客様の意向を先に集めて出勤先を決める型

「明日、A店で出す予定なんですが……女の子が多いので、B店に変えようか悩んでます」

複数のお店に在籍していると、こういう日があります。シフトは出しているけれど、出勤先はまだ確定していない。待機ばかりになりそうな予感があって、直前まで迷う。そして最後は「行こうかなと思ってくださっている方、いらっしゃいますか?」とお客様に投げてみる——。

この投げかけ自体は、実はとても合理的です。出勤先を決める判断材料を、いちばん正確に持っているのはお客様だからです。問題は、その聞き方と集計のしかたが決まっていないこと。返事が何件来たら決めるのか、いつまでに決めるのか、変更しなかったときに何と言うのかが毎回その場任せになります。

この記事では、出勤先がまだ決まっていない段階で、お客様の意向を先に集めて出勤先を決めるための型をまとめます。既存のシフト告知の記事はどれも「出勤先は決まっていて、それをどう伝えるか」が前提です。ここで扱うのは、その一歩手前の話です。

「決まってから告知する」と「決めるために告知する」は別物

同じ「出勤先に関する投稿」でも、目的がまったく違います。ここを混ぜると、お客様には「結局どっちなの?」としか伝わりません。

決まってから告知する 決めるために告知する
投稿の目的 予約を取る 判断材料を集める
お客様に求めるもの 予約・来店 行く意思の表明
成功の基準 枠が埋まる 返事の数が集まる
出す相手 全員 来る可能性がある人から順に
期限 出勤当日まで 決める時刻まで

ヘルプ出勤や応援出勤の告知(ヘルプ出勤・応援出勤の告知術)は前者です。場所が決まっていて、そこに人を呼ぶ。掛け持ちの平時の管理(掛け持ちキャストの予約・シフト管理術)も、出勤先が確定している前提の話です。

一方で「どっちの店に出よう」と迷っている日にやっているのは、アンケートに近い行為です。予約を取りに行っているのではなく、票を数えに行っている。にもかかわらず投稿の形が普段の告知と同じだから、お客様は「予約していいのかな」と迷い、自分は「何件来たら決めるのか」を決めていない。ここが崩れる原因です。

「出勤日そのものが未定」の場合は、少し違う型になります(「未定表」の作り方と告知テンプレ)。日は決まっているが場所が決まっていないというのが、この記事の対象です。

なぜ出勤先が直前まで決まらないのか|4つの理由に分けて考える

「なんとなく迷っている」状態のままだと、お客様に何を聞けばいいのかも決まりません。まず自分が何で迷っているのかを分けます。理由によって、聞くべき相手も聞くべき内容も変わるからです。

1. 待機がかぶりそう(在籍人数の問題)

「女の子がめちゃくちゃ多いので」というやつです。フリーのお客様が回ってこない前提になるので、本指名さん・リピさんが来てくれるかどうかが出勤先の判断のすべてになります。この場合に聞くべき相手は、フォロワー全体ではなく本指名さんです。

2. エリアと時間帯が合わない

同じ自分でも、店が変わればお客様の層と動く時間が変わります。昼のオフィス街と、夜の繁華街では、埋まる時間帯が違う。この迷いは「どっちの店か」ではなく「何時から何時までやるか」の問題に翻訳できることが多いです。

3. 移動と拘束時間が割に合うか

移動が長い店は、1本入るかどうかで採算が変わります。この場合の判断基準は票の数ではなく、確定した予約が1本あるかどうかです。「行きたいです」の10件より、「◯日の19時にお願いします」の1件のほうが重い。

4. ヘルプ枠・出勤枠が空くか分からない

自分の意思ではなく、お店の都合で決まらないケースです。これはお客様に聞いても解決しないので、聞くのは「決まったら行けるかどうか」だけに絞ります。案内時間がお店都合で決まらない日の書き方はお店都合で案内時間が決まらない日の告知術にまとめています。

1と3は聞く価値があり、2は聞き方を変えるべきで、4は聞いても決まりません。 迷いの種類を分けるだけで、投稿を出すかどうかの判断が先に片づきます。

お客様の意向を聞くときの3点セット

決まっていない予定に返事をさせるのは、お客様にとって負担のかかるお願いです。「行きたいけど、結局どっちに出るか分からないなら答えようがない」と思われた瞬間に、返事は来なくなります。

投稿には必ずこの3つを入れます。

  1. 何が決まっているか — 日付と、必ず出るということ
  2. 何が決まっていないか — 店舗(または時間帯)だけが未定であること
  3. いつ決まるか — 何時までに決めて、どこで告知するか

この3つのうち、いちばん抜けやすいのは 3の「いつ決まるか」 です。ここがないと、お客様は「とりあえず様子を見よう」となり、様子を見ているうちに他の予定が入ります。締切を切ることは急かすことではなく、お客様に「いつまで待てばいいか」を渡すことです。

基本テンプレ

明日8/27(木)は昼から必ずどこかで出勤します🌼

いま A店(◯◯エリア)で出す予定なんですが、
B店(△△エリア)に変更するか迷っています。

「こっちなら行けるよ」がある方、
今日の20時までにDMかリプで教えてください🙏

20時に決めて、このアカウントで告知します。
どちらになっても昼12:00〜21:00は動いています。

ポイントは3つあります。

  • 「必ずどこかに出る」を最初に置く — 未定なのは場所だけで、休むわけではないと先に伝わる
  • 選択肢を2つに絞る — 「どこがいいですか?」というオープンな聞き方にすると、答えるのに考える手間がかかり返事が減る
  • 時間帯は先に確定させる — 場所と時間の両方が未定だと、お客様は予定を仮押さえすらできない

返事は「数」ではなく「重み」で数える

ここが、この運用でいちばん失敗しやすいところです。いいねが20件ついたので変更した、でも当日は誰も来なかった——という結果になります。

反応の種類によって、来店に結びつく確率はまるで違います。目安として、こう置いておくと判断がぶれません。

反応 来店確度の目安 扱い
本指名さんからの「◯日の◯時にお願いします」 ほぼ確定 1枠として数える
本指名さん・リピさんからの「そっちなら行きます」 高い 0.7枠として数える
リピさんからの「行けたら行きます」 0.3枠として数える
初めての方からのリプ「行きたいです」 低い 0.2枠として数える
いいね・ハートだけ ほぼゼロ 数えない

そのうえで、「何枠ぶん集まったら変更するか」を投稿を出す前に決めておきます。 移動が長い店なら2枠、近い店なら1枠、といった具合です。基準を先に決めておかないと、集まった反応を見てから「まあ行ってみるか」と気分で決めることになり、次回に活かせるデータが残りません。

いいねを数えないのは冷たいようですが、いいねは「応援」であって「予定」ではないからです。応援は嬉しいものとして受け取り、判断材料としては別に扱います。

聞く順番は「本指さん → 締切 → 公開」

全体に公開で聞くのを最初にやると、うまくいきません。理由は2つあります。

ひとつは、「決まっていない人」は選ばれにくいからです。お客様の側から見ると、行き先が未定のキャストより、今日の出勤場所が確定している他のキャストのほうが予定を立てやすい。公開の場で「迷っています」を最初に出すと、迷っている間に流れます。

もうひとつは、票が軽い順に集まってしまうからです。公開投稿にいちばん早く反応するのは、いいねだけ押す層です。重い票(本指名さん)は個別に聞かないと出てきません。

順番はこうします。

  1. 本指名さん・直近3か月に来てくれたリピさんに個別で聞く(前日の朝〜昼)
    「明日どっちで出るか迷っていて、◯◯さんが来られそうなほうにしようと思っています」という聞き方にする。これは口説き文句ではなく、実際にそう決めるという宣言です
  2. 締切を決めて、公開告知で残りを拾う(前日の夕方)
    ここで初めて全体に出す。この時点で個別の票はもう集まっているので、公開分は上乗せとして扱う
  3. 締切の時刻に決めて、必ず告知する(前日の夜)

個別に聞ける相手のリストが手元にあるかどうかで、この運用の成否は決まります。「誰が本指名で、誰が最近来てくれたか」がすぐ出せない状態だと、1が丸ごと飛ばされて公開告知だけになります。お客様が複数の連絡経路に散らばっている場合は、まず名寄せから始めるのが早道です(「この人、誰だっけ」をなくす顧客管理)。

決まったあとの再告知は「変わらなかった」も必ず出す

いちばん多い失敗が、これです。変更しなかった場合に何も投稿しない。

聞いた側からすると「返事をしたのに反応がない」状態になり、次から返事が来なくなります。しかも「変更するかも」という情報だけが残っているので、お客様は当日まで確信を持てません。結果として、聞いたことで予約が減ります。

再告知は2パターンとも用意しておきます。

変更した場合

明日8/27(木)、B店(△△エリア)に決めました🙏
声をかけてくださった方、ありがとうございます✨

▼ 明日
B店(△△エリア)12:00〜21:00
ご予約は [予約リンク] から

A店で待っていてくださった方、ごめんなさい🥹
A店は8/30(日)に出ますので、そちらでお会いできたら嬉しいです💕

変更しなかった場合

明日8/27(木)、予定どおり A店(◯◯エリア)で出勤します🌼
迷っていましたが、そのままで決まりました!

▼ 明日
A店(◯◯エリア)12:00〜21:00
ご予約は [予約リンク] から

聞いてくださった方、お返事ありがとうございました🙏

どちらの型にも共通して入れているのが、選ばれなかった側のお客様への次の日程です。「A店は8/30に出ます」の一文があるかないかで、そのお客様が離れるか待ってくれるかが変わります。天秤にかけて片方を切った、という印象を残さないための一文です。

そして再告知は、聞いたときと同じ場所に、同じ数だけ出します。 DMで聞いたなら DM にも返す。公開で聞いたなら公開にも出す。片方だけだと、必ず取り違えが起きます。更新のタイミングを事前に予告しておく運用(出勤更新は「いつ出すか」を先に伝える)と組み合わせると、お客様に更新連打をさせずに済みます。

やってはいけない3つの書き方

1. 複数の店名を並べて公開で天秤にかける

「A店とB店、どっちがいいですか?」と店名を並べて公開で聞くのは避けます。お店から見れば、自店が比較検討の対象として公開の場に晒されている形になります。在籍先との関係を悪くすると、そもそも枠がもらえなくなります。

公開で聞くときは「◯◯エリアと△△エリア」のようにエリアで書く、あるいは「いま出す予定のお店と、もうひとつの候補」という書き方にする。店名を並べるのは個別のやりとりの中だけにします。

2. 「どこがいいですか?」と丸投げする

選択肢のない質問は、答えるのに手間がかかります。手間がかかる質問は、来店意思の高い人ほど答えません(考える時間がないから)。必ず2択にして、片方を「いま出す予定のほう」として提示します。

3. 決めたあとに、また迷っていることを匂わせる

「やっぱりどうしようかな……」を決めたあとに出すと、確定情報が一気に信用されなくなります。次回から「この人の告知は当日まで変わる」と学習されて、事前予約が入らなくなります。決めた時刻を過ぎたら、迷いは表に出さない。 これは1回の投稿の問題ではなく、事前予約が入るキャストかどうかの分かれ目になります。

3回続けたら、聞かなくても決められるようになる

この運用の最終的なゴールは、聞かなくても決められる状態です。毎回お客様に判断を委ねていると、いつまでも当日まで確定しないキャストになってしまいます。

そこで、聞くたびに次の3つを記録に残します。

記録する項目 なぜ必要か
どちらの店に、誰から、どんな反応が来たか 次回、個別に聞くべき相手のリストがそのまま作れる
実際に選んだ店と、その日の予約本数 「反応が◯枠ぶんだったとき、実際は何本入ったか」の変換率が分かる
選ばなかった店の常連さんへのフォローの有無 フォローを出した人が次に来てくれたかを追える

3回ぶん溜まると、「この曜日のこのエリアは、聞かなくてもだいたいこう」というパターンが見えてきます。予約データから自分が稼げる曜日を見つける考え方出勤日の決め方)と同じことを、曜日ではなく店舗軸でやるということです。

在籍を増やした直後は、そもそもこのデータがありません。その時期にどう初動を作るかは新しい媒体に在籍を増やした初週の予約の作り方にまとめています。逆に、片方の店を辞める判断まで進んだ場合の告知は移籍・在籍終了の告知でお客様を失わない方法が参考になります。

この運用が回るかどうかは「返事を集計できるか」で決まる

ここまでの型は、どれも返事が誰から来たかを追えることが前提です。

  • 本指名さんからの返事と、初めての方からの返事を区別できるか
  • DM・リプ・LINE・オキニトークに散らばった返事を、1つの表に集められるか
  • 「A店に手を挙げた人」が誰だったかを、翌週まで覚えていられるか

紙のメモや LINE のトーク履歴だけでこれをやろうとすると、返事が3〜4件を超えたあたりで追えなくなります。集計できないと、結局「なんとなく多かった気がするほう」で決めることになり、聞いた意味がなくなります。

P-Book は、シフトと予約を1本のタイムラインで見られる予約管理アプリです。お店ごとの出勤枠を同じ時間軸に並べられるので、「A店で出した場合」「B店で出した場合」の予約の埋まり方を並べて比べられます。お客様ごとに顧客メモを残せるので、「この人はB店に手を挙げてくれた」「A店の本指名さん」といった情報を、次回の判断にそのまま使えます。

同じ考え方は、業態ごとの予約管理の記事でも解説しています。ご自身に近いものをどうぞ。

無料で 1 ヶ月試せます。カード登録不要です。

よくある質問

Q. お客様に出勤先を聞くのは、頼りない印象になりませんか?

聞き方によります。「どうしましょう?」と丸投げすると頼りない印象になりますが、「◯◯さんが来られそうなほうにします」は、お客様を優先しているという意思表示です。決定権は自分が持ったまま、判断材料をもらうという形にすれば、むしろ大事にされている感覚が伝わります。決める時刻を先に宣言しておくことも、頼りない印象を防ぎます。

Q. お店に「他店と迷っている」と知られるのが怖いです

公開の投稿に店名を並べないことが最大の対策です。エリア名で書く、あるいは「もうひとつの候補」という表現にとどめる。個別のやりとりの中で店名を出すのは問題になりにくいですが、公開のタイムラインは店のスタッフも見ています。掛け持ち自体の扱いはお店ごとにルールが違うので、そこは在籍先の規定を優先してください。

Q. 返事が1件も来なかった場合はどうすればいいですか

予定どおりの店で出勤し、それを告知します。 返事が来なかったこと自体が判断材料です。ただし2回続けて返事がゼロだった場合は、聞き方ではなく「聞く相手のリストが機能していない」可能性が高いです。個別に連絡できる本指名さん・リピさんが何人いるかを先に数えてみてください。

Q. 当日の朝に決める形でも同じ型で使えますか

使えます。ただし締切をぐっと手前に寄せてください。当日の朝に決めるなら、聞くのは前日の夜まで。お客様が予定を組み替えられる猶予を残すのが目的なので、当日の昼に聞いて当日の夕方に決めるような組み方だと、返事が集まる前に終わります。

Q. 3店舗以上で迷っている場合は?

3択以上にすると返事が激減します。自分の中で先に2つに絞ってから聞いてください。 移動時間・過去の予約本数・待機の多さで機械的に1つ落とせば、たいてい2択になります。

まとめ

出勤先が直前まで決まらない日は、告知の目的が普段と違います。予約を取りに行くのではなく、判断材料を集めに行っている。この違いを意識するだけで、書き方が変わります。

  • 迷っている理由を4つに分ける(待機かぶり/エリアと時間帯/移動と採算/店の都合)
  • 投稿には「何が決まっているか・何が未定か・いつ決まるか」の3点を必ず入れる
  • 選択肢は2つに絞り、時間帯は先に確定させる
  • 反応は数ではなく重みで数える。いいねは数えない
  • 聞く順番は「本指さんに個別 → 締切 → 公開告知」
  • 決まったら必ず告知する。変わらなかった場合も告知する
  • 選ばなかった側のお客様には、次にその店に出る日をセットで伝える
  • 聞いた結果を記録して、3回目からは聞かずに決められるようにする

そして、この運用が成立するかどうかは、返事を誰から何件もらったかを追えるかにかかっています。反応が散らばったまま集計できないなら、聞いても決められません。まずは本指名さん・リピさんが誰なのかを1か所にまとめるところから始めてみてください。姫予約そのものの仕組みについては姫予約とは?仕組み・メリット・始め方もあわせてどうぞ。


P-Book は姫予約の管理をタイムラインで視覚的に行える予約管理アプリです。1ヶ月無料・カード不要で試せます。

P-BOOK

予約管理をもっと簡単に

1ヶ月間無料・クレジットカード不要

無料で試してみる →